まず初めに次の問題を考える。
有名な入試問題として定期的に話題になるのがこの問題である。
これは通常
しかしより簡単な方法での証明を思いついたので以下に記す。
更にもう一度対数をとると
これはそれぞれ
ここで不等式
これを
更に
よって
数学的によりきれいな論証をしたいのであれば天下り的に逆から示せばよいだろう。
つまりいきなり不等式
このやり方を使えば次の問題も解くことができる。
これは結論として次のようになる
先ほどの証明手順を踏まえればこれも簡単に証明できる。
ここで以下の場合分けが発生する。
よって
よって
さらに
ⅰとⅱをまとめると
長くなってしまったが本題に入ろう。
先程の証明方法を用いて一般的な場合を考える。
これは多くの場合分けが発生する。
i.
ⅱ.
このとき
∵
また
よって
両辺を
更に
よって
ⅲ.
このとき
∵
また
よって
ⅲ-1
ⅲ-2
ここで更に場合分けを考える。
ⅲ-2-1
このとき
このとき
より
よってⅱの時とは大小関係が変わり
ⅲ-2-2
このとき
この場合、
この解はランベルト
これより
一番最後の場合分けについて、細かい議論は省略した。
ここの議論についてはここでは書ききれなかったためまた別の記事でいずれ追記しようと思う。
結果が複雑になってしまったため以下の表にまとめる。
最後ランベルトのW関数を使って便宜的に大小関係を評価したが、これは元の不等式を評価するためにより複雑な不等式の評価が必要となってしまい数学的な有用性が低くなってしまう。もう少し自明な条件などで言い換えられないかはまだわからないため今後また考察していこうと思う。
この考察につながりそうな何かを知っている方がいれば是非教えていただきたい。