こんにちは!Kikachuです。
今回は$PILAME杯予選$の$G$分野の私的解説をしていこうと思います。今後PILAME杯を受ける中高生の役に立てたら幸いです。もしかしたらもっと早い解き方があるかもしれないので、各自で検証することをおすすめします。
では早速見ていきましょう!
平行四辺形$ABCD$がある.三角形$ABD$の内部に点$P$ をとったところ,三角形$PAD, PAB, PBC$の面積がそれぞれ$11, 23, 58$となった.このとき,三角形$PBD$の面積を求めよ.
平行四辺形の内部に点$P$を打って4つの三角形領域に分けるとき次の等式が成り立つ。
$[APD]+[BPC]=[ABP]+[CDP]$
点$P$から各辺$AB,BC,CD,DA$に下ろした垂線の長さを$h_1,h_2,h_3,h_4$とおく。すると、$(L.H.S)=\frac{1}{2}AD \cdot h_4+\frac{1}{2}BC\cdot h_2=\frac{1}{2}(BC)(h_2+h_4)=\frac{1}{2}[ABCD]$
$(R.H.S)=\frac{1}{2}AB \cdot h_1+\frac{1}{2}CD\cdot h_3=\frac{1}{2}(AB)(h_1+h_3)=\frac{1}{2}[ABCD]$
これを用いて$[CDP]=58+11-23=46$.
また、$[BCP]+[CDP]>[ABP]+[ADP]$より$P$は$BD$に関して$A$側にある。よって、$ [BCP]+[CDP]-[BPD]=[ABP]+[ADP]+[BPD]\iff[BPD]=35$.
よって、求める値は$\boxed{[BPD]=35}$である。
$∠ACB =90^\circ$ なる直角三角形$ABC$ の辺$BC$ 上に点$D$をとり,$D$から辺$AB$におろした垂線の足を$E$ としたとき,$AC =CE =4, AD=5$が成立した.このとき,線分$BE$の長さを求めよ.
$\angle ACD=\angle AED=90^\circ$より$AEDC$は共円である。よって、円周角の定理から$\angle AEC=\angle ADC$より$\triangle ACD\sim \triangle DEB$が成り立つ。これより$3:DE=4:BE$から$DE=\frac{3}{4}BE$.また、$\triangle ADC$の三平方の定理より$DC=3$.$\triangle BED$の三平方の定理より$BD=\frac{5}{4}BE$.$\triangle ADC \sim \triangle BAC$より$3:4=4:(3+\frac{5}{4}BE)$したがって、$\boxed{BE=\frac{28}{15}}$
鋭角三角形ABC の外接円上の3点P,Q,Rはそれぞれ以下の条件をみたすように動く. $・ ∠BPC =∠BAC, ∠PBC ≦90^\circ, ∠PCB ≦90^\circ. ・ ∠CQA=∠CBA, ∠QCA≦90^\circ, ∠QAC ≦90^\circ. ・ ∠ARB =∠ACB, ∠RAB≦90^\circ, ∠RBA≦90^\circ$. $P, Q, R$がくまなく動いたときの三角形$PBC,QCA,RAB$の垂心の軌跡をそれぞれ$CP, CQ, CR$とすると,軌跡の長さはそれぞれ$3π, 4π, 5π$となった.このとき,$CP,CQ $によって囲まれた領域,$CQ,CR$ によって囲まれた領域,$ CR,CP$ によって囲まれた領域の面積を足し合わせた値を求めよ
鋭角三角形 $\triangle ABC$ の垂心を $H$ とする。
また,$P,Q,R$ に対する三角形 $\triangle PBC,\triangle QCA,\triangle RAB$ の垂心をそれぞれ $H_P,H_Q,H_R$ とする。
$P$ は $\angle BPC=\angle BAC$ を満たすので,
$$\angle BH_PC=180^\circ-\angle BPC
=180^\circ-\angle BAC.$$
一方、$H$ は三角形 $\triangle ABC$ の垂心より
$$\angle BHC=180^\circ-\angle BAC.$$
したがって
$$\angle BH_PC=\angle BHC$$
より,$B,C,H,H_P$は同一円周上にある。よって $H_P$ は円 $BCH$ 上を動く。
同様に,
$H_Q \text{ は円 } CHA,\qquad
H_R \text{ は円 } AHB$
上を動く。
三角形 $\triangle ABC$ の外接円半径を $R$ とすると,円 $BCH$ の半径も $R$ であるから,
$H_P$ の軌跡の長さは円 $BCH$ の弧 $BHC$ の長さに等しく,
$$2AR=3\pi,\qquad 2BR=4\pi,\qquad 2CR=5\pi$$
を得る。
これらを加えると
$$2R(A+B+C)=12\pi.$$
$$A+B+C=\pi$$ より
$$2R\pi=12\pi \quad\Rightarrow\quad R=6.$$
よって
$$A=\frac{3\pi}{12}=\frac{\pi}{4},\qquad
B=\frac{4\pi}{12}=\frac{\pi}{3},\qquad
C=\frac{5\pi}{12}.$$
半径 $r$,中心角 $\theta$ の弓形の面積は
$\dfrac{1}{2}\cdot r^2(\theta-\sin\theta)$
である。
(i) $CP$ と $CQ$ に囲まれる領域
弦 $CH$ に対応する中心角は
$$180^\circ-2C=180^\circ-150^\circ=30^\circ=\frac{\pi}{6}.$$
したがって、弓形が2つ分あるため
$$S_1=2\cdot \frac12 \cdot 6^2\left(\frac{\pi}{6}-\sin\frac{\pi}{6}\right)
=36\left(\frac{\pi}{6}-\frac12\right)
=6\pi-18.$$
(ii) $CQ$ と $CR$ に囲まれる領域
弦 $AH$ に対応する中心角は
$$180^\circ-2A=180^\circ-90^\circ=90^\circ=\frac{\pi}{2}.
$$
よって、弓形が2つ分あるため
$$S_2
=2\cdot \frac12 \cdot 6^2\left(\frac{\pi}{2}-\sin\frac{\pi}{2}\right)
=36\left(\frac{\pi}{2}-1\right)
=18\pi-36.$$
(iii) $CR$ と $CP$ に囲まれる領域
弦 $BH$ に対応する中心角は
$$180^\circ-2B=180^\circ-120^\circ=60^\circ=\frac{\pi}{3}.$$
よって、弓形が2つ分あるため
$$S_3
=2\cdot \frac12 \cdot 6^2\left(\frac{\pi}{3}-\sin\frac{\pi}{3}\right)
=36\left(\frac{\pi}{3}-\frac{\sqrt3}{2}\right)
=12\pi-18\sqrt3.$$
つまり、(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)をすべて足すと
$$ S=S_1+S_2+S_3
=(6\pi-18)+(18\pi-36)+(12\pi-18\sqrt3).$$
したがって
$$S=36\pi-54-18\sqrt3.$$
よって、$ \boxed{36\pi-54-18\sqrt3}$
ある円の周上に5点$A,B,C,D,E$ がこの順にある.線分$AC$ と線分$BE$ の交点を$P$, 線分$AD$と線分$BE$ の交点を$Q$とする.$ AB=AE=8, CD=DP =6, CQ=7$のとき,線分$PQ$の長さを求めよ.
まず$$\triangle APB \sim \triangle ABC,\qquad \triangle AQE \sim \triangle ADE$$ より $$AP\cdot AC=AB^2=64,\qquad AQ\cdot AD=AE^2=64.$$したがって$$AP\cdot AC=AQ\cdot AD.$$ゆえに方べきの定理の逆より,四点 $P,C,D,Q$ は共円である。また,$A,P,C$ および $A,Q,D$ がそれぞれ一直線上にあることから,$$\angle PAQ=\angle CAD,\qquad\angle PQA=\angle CDA$$であり,$ \triangle APQ\sim\triangle ADC.$次に,直線 $BE$ 上に $E,Q,P,B$ がこの順に並ぶことに注意する。$\triangle PQC$ の頂点 $Q$ における外角は $\angle EQC$ である。まず,$$\triangle AQE\sim\triangle ADE$$より$\angle EQA=\angle AED.$さらに四点 $A,C,D,E$ は共円であるから,$$\angle AED=180^\circ-\angle ACD.$$したがって$\angle EQA=180^\circ-\angle ACD.$一方,四点 $P,C,D,Q$ は共円であり,$CD=DP$なので,同じ円において等しい弦が等しい円周角を張ることから$\angle DQC=\angle DPC.$また,$\triangle CDP$ は二等辺三角形であるから$\angle DPC=\angle DCP.$さらに $A,P,C$ は一直線上にあるので$\angle DCP=\angle ACD.$よって$\angle DQC=\angle ACD.$$A,Q,D$ は一直線上にあるから$$\angle AQC=180^\circ-\angle DQC=180^\circ-\angle ACD.$$以上より$$\angle EQA=\angle AQC.$$したがって $QA$ は $\triangle PQC$ における頂点 $Q$ の外角の二等分線である。ゆえに外角の二等分線定理より$$\dfrac{AC}{AP}=\dfrac{CQ}{QP}=\dfrac7{PQ},$$すなわち$$AC=\dfrac{7\,AP}{PQ}.$$これを$AP\cdot AC=64$に代入すると$$AP\cdot\dfrac{7\,AP}{PQ}=64,$$ よって$$AP^2=\dfrac{64}{7}PQ.$$ さらに$\triangle APQ\sim\triangle ADC$より$$\dfrac{AQ}{AC}=\frac{PQ}{CD}=\frac{PQ}{6}.$$したがって$$AQ=AC\cdot\dfrac{PQ}{6}=\dfrac{7\,AP}{PQ}\cdot\dfrac{PQ}{6}=\dfrac76\,AP.$$ここで,$\triangle PQC$ において外角の二等分線の長さの公式
$AQ^2=AP\cdot AC-PQ\cdot QC$
を用いる。
余弦定理より示せる。詳細な証明は読者に委ねる。
いま、$$AQ=\dfrac76\,AP,\qquad AP\cdot AC=64,\qquad QC=7$$を代入すると$$\left(\dfrac76 AP\right)^2=64-7PQ.$$すなわち$$\dfrac{49}{36}AP^2=64-7PQ.$$ここに$$AP^2=\dfrac{64}{7}PQ$$を代入すると$$\dfrac{49}{36}\cdot\dfrac{64}{7}PQ=64-7PQ.$$整理して$$\dfrac{112}{9}PQ=64-7PQ.$$両辺を $9$ 倍すると$112PQ=576-63PQ,$よって$175PQ=576.$したがって$\boxed{PQ=\dfrac{576}{175}}.$
鋭角三角形$ABC$の垂心を$H$とし,直線$BH$と辺$AC$,直線$CH$と辺$AB$の交点をそれぞれ$E,F$,線分$AH$と線分$EF$ の交点を$G$とすると,$AE=3, EC=5, ∠BGH =∠HBC$ が成立した.このとき,辺$BC$の長さを求めよ
$A$ から辺 $BC$ に下ろした垂線の足を $D$ とする。垂心 $H$ は直線 $AD$ 上にあり、また $G$ も $AD$ 上にある。
まず
$AE=3,\qquad EC=5$ より $AC=8.$
$\angle HDC=\angle HEC=90^\circ$ であるから,
4点 $D,E,H,C$ は同一円周上にある。
したがって,点 $A$ の方べきより
$$AH\cdot AD=AE\cdot AC=3\cdot8=24.$$
よって
$$AH\cdot AD=24.\tag{1}$$
条件より
$$\angle BGH=\angle HBC.$$
また
$$\angle BDG=\angle HDB=90^\circ$$
であるから
$$\triangle BGD\sim\triangle HBD.$$
したがって、$$\frac{BD}{GD}=\frac{HD}{BD},$$
すなわち
$$BD^2=GD\cdot HD.
\tag{2}$$
さらに
$$\angle ADB=\angle HDC=90^\circ,$$
および
$$\angle BAD=90^\circ-\angle B=\angle HCD$$
より
$$\triangle ABD\sim\triangle HCD.$$
したがって
$$\frac{AD}{CD}=\frac{BD}{HD},$$
すなわち
$$AD\cdot HD=BD\cdot CD.
\tag{3}$$
式 (2) を式 (3) で割ると
$$\dfrac{BD}{CD}=\dfrac{GD}{AD},$$
すなわち
$
\dfrac{AD}{GD}=\dfrac{CD}{BD}.\tag{4}$
チェバの定理とメネラウスの定理を組み合わせると
$$\frac{AG}{GD}=\frac12\cdot\frac{AH}{HD}
\tag{5}$$
が成り立つ。
ここで
$$AG=AD-GD,\qquad AH=AD-HD$$
を代入すると
$$\dfrac{AD-GD}{GD}=\dfrac12\cdot \dfrac{AD-HD}{HD},$$
すなわち
$$\frac{2AD}{GD}=\frac{AD}{HD}+1.\tag{6}$$
式 (4) を代入すると$$\dfrac{AD}{HD}=2\dfrac{CD}{BD}-1.\tag{7}$$
一方,メネラウスの定理から
$$\dfrac{AH}{HD}=\dfrac{AE}{EC}\cdot\dfrac{BC}{BD}$$
が成り立つので,
$$AE=3,\quad EC=5,\quad BC=BD+CD$$
を代入すると
$$\frac{AD-HD}{HD}=\dfrac35\left(1+\dfrac{CD}{BD}\right),$$
すなわち
$$\dfrac{AD}{HD}=\dfrac35\frac{CD}{BD}+\frac85.\tag{8}$$
式 (7),(8) より
$$2\frac{CD}{BD}-1=\dfrac35\frac{CD}{BD}+\dfrac85.$$
したがって
$$\dfrac{7}{5}\frac{CD}{BD}=\dfrac{13}{5},$$
よって
$$\dfrac{CD}{BD}=\dfrac{13}{7}. \tag{9}$$
(9) より
$$CD=13k,\qquad BD=7k$$
とおく。
このとき
$$BC=20k.$$
直角三角形 $ACD$ より
$$AD^2=64-169k^2.$$
また式 (3) より
$$AD\cdot HD=91k^2,$$
したがって
$$HD=\frac{91k^2}{AD}.$$
よって
$$AH=AD-HD=\dfrac{AD^2-91k^2}{AD}=\dfrac{64-260k^2}{AD}.$$
ゆえに$$AH\cdot AD=64-260k^2.$$
これを式 (1)
$$AH\cdot AD=24$$
と合わせると
$$64-260k^2=24,$$
したがって
$$260k^2=40,$$
すなわち
$$k^2=\frac{2}{13}.$$
よって
$$BC^2=(20k)^2=400\cdot\frac{2}{13}=\dfrac{800}{13}.$$
したがって$\boxed{BC=\frac{20\sqrt{26}}{13}}.$
三角形$ABC$ の外接円の$A$を含まない方の弧$BC$ 上に点$D$をとり,線分$AD$と辺$BC$ の交点を$E$ とする.辺$AB$ 上に点$ P,S$,線分$AD$ 上に点$Q$,辺$BC$ 上に点$R$をとり, 線分$RS$ 上に点$T$ をとると,3点$P,Q,C$ は同一直線上にあり,次が成り立った:$ PR \parallel AD, AP =PD, DR=RS, PQ=QR, AD=10, TE =7, AB:BE=7:6, \angle RTE=\angle RQE$. このとき,線分$PR$の長さを求めよ.
工事中
$AB< AC$なる鋭角三角形$ABC$ の外接円を$\Gamma$,辺$BC$ の中点を$M$ とする.点$B$における$\Gamma$の接線と点$C$ における$\Gamma$の接線の交点を$T$,直線$AT$ と$\Gamma$の交点のうち$A$でない方を$P$,三角形$MPT$ の外接円と直線$CT$ の交点のうち$T$ でない方を$X$ とするとき, $2\angle ABC +\angle XMC =180^\circ$ が成り立つことを示せ.
公式解説を参照 リンク
工事中
工事中
PILAME杯の問題は解いていて面白いものばかりで、解説を書くのがとても楽しいです。
これからちまちま解説を書いていきます。解説が書ききれていないものは工事中になっています。随時更新していくつもりです。
(筆者はPILAME杯の存在を知らずに高校生活を終えました)