f(x)=∑i=0∞aixi のとき,∑i=0∞∑j=0∞ai+jxiyj=xf(x)−yf(y)x−y∑i=0∞∑j=0∞ai−jxiyj=11−xyf(x)∑i=0∞∑j=0∞amin(i,j)xiyj=1−xy(1−x)(1−y)f(xy)ただし, a−1=a−2=⋯=0 とする.
i+j=n となる (i,j) について, 単項式 xiyj の和をとると,∑i+j=nxiyj=xn+1−yn+1x−yとなるので, n=0,1,2,… について an∑i+j=nxiyj の和を取ればよく,∑i=0∞∑j=0∞ai+jxiyj=∑n=0∞an∑i+j=nxiyj=∑n=0∞anxn+1−yn+1x−y=x∑n=0∞anxn−y∑n=0∞anynx−y=xf(x)−yf(y)x−y同様に下二つも示します.
i−j=n となる(非負整数) (i,j) について, 単項式 xiyj の和をとると,∑i−j=nxiyj=∑j=0∞xj+nyj=xn∑j=0∞(xy)j=xn11−xyとなるので,∑i=0∞∑j=0∞ai−jxiyj=∑n=0∞anxn11−xy=11−xyf(x)
min(i,j)=n となる(非負整数) (i,j) について, 単項式 xiyj の和をとるのは少し工夫が要ります.まず min(i,j)≥n となる(非負整数) (i,j) について, 単項式 xiyj の和をとると,∑min(i,j)≥nxiyj=∑min(i,j)≥0xi+nyj+n=xnyn∑min(i,j)≥0xiyj=xnyn∑i=0∞∑j=0∞xiyj=xnyn∑i=0∞xi∑j=0∞yj=xnyn11−x11−yとなり,min(i,j)=n となる(非負整数) (i,j) について, 単項式 xiyj の和をとるには min(i,j)≥n となる (i,j) についての和から, min(i,j)≥n+1 となる (i,j) についての和を引けばよく,∑min(i,j)=nxiyj=∑min(i,j)≥nxiyj−∑min(i,j)≥n+1xiyj=xnyn(1−x)(1−y)−xn+1yn+1(1−x)(1−y)=(1−xy)(1−x)(1−y)xnynしたがって,∑i=0∞∑j=0∞amin(i,j)xiyj=∑n=0∞an(xy)n(1−xy)(1−x)(1−y)=1−xy(1−x)(1−y)f(xy)
x1,x2,…,xn と変数の数を増やして一般化すると∑i1,i2,…,ina(i1+⋯+in)x1i1x2i2⋯xnin=∑k=1nxkn−1f(xk)(xk−x1)⋯(xk−xk−1)(xk−xk+1)⋯(xk−xn)となります.
変数の数を増やすとどんな拡張が得られるかはわかりません.∑i,j,ka(|i−j|+|j−k|+|k−i|)xiyjzkとかもしも計算できたら面白そう...。思い付いた方がいたら教えてください!以下のように対称性を意識すると,∑i=0∞∑j=0∞a|i−j|xiyj=11−xy(f(x)+f(y)−a0)となります.
集合として {i,j}={max(i,j),min(i,j)} なので,∑i=0∞∑j=0∞(ai+aj)xiyj=∑i=0∞∑j=0∞(amini,j+amax(i,j))xiyjから計算することもできます.x1,x2,…,xn と変数の数を増やして一般化すると maxik=m となる単項式の和が∑max(ik)=mx1i1x2i2⋯xnin=∑max(ik)≤mx1i1x2i2⋯xnin−∑max(ik)≤m−1x1i1x2i2⋯xnin=∏k=1n∑ik=0mxkik−∏k=1n∑ik=0m−1xkik=∏k=1n1−xkm+11−xk−∏k=1n1−xkm1−xkとなり, f で表現する公式を得るには∏k(1−xkm+1) の展開をする必要がありあまり綺麗な式はえられないような気がします.
これを用いて組み合わせの問題を作問してみたので興味のある方は挑戦してみてください!! ポロロッカ でジャッジもできます!
4 行 6 列のマス目の各マスに 1 以上 12 以下の整数を書き込みます. 上から i 行目, 左から j 列目にあるマスに書かれた数を ai,j で表すとき, 以下を満たす書き込み方は何通りありますか?
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