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notation

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本アカウントや、絶対値大好きbotのツイート等で使用している絶対値に関するnotationをまとめる。

定義

絶対値式

最大値最小値

Rの有限部分集合SgijRに対して、
(Si)i:=maxiSi(S):=maxS[Si]i:=miniSi[S]:=minS{gij}ji:=([gij]j)i
と定める。

上の定義の状況において、({1,2})などを単に(1,2)などと書くことがある。

絶対値

絶対値関数xを次のように定める。
x⇃=(x,x)={xx0xx<0

以下、(X1,X2,,Xk)=(X)のような省略記法を用いることがある。これは代数的な意味であって、最大値の意味でない。

(abnomials)

まずR[X]を実数係数の多項式として
AR0s[X]=R[X]
とする。さらに一般のnN×に対して
ARn+1s[X]={fg+h:f,g,hARns[X]}
として全ての自然数nに対してARns[X]を定義する。この集合の元を速度nの絶対値式という。また集合
AR[X]={h:nN[hARns[X]]}
の元を絶対値式という。

Tightened Lemmaの仮定の下、次の命題が成立する。

まずR[X]を実数係数の多項式として
AR0d[X]=R[X]
とする。さらに一般のnN×に対して
ARn+1d[X]={ifijgij+ihi:fi,gij,hiARnd[X]}
として全ての自然数nに対してARnd[X]を定義する。この集合の元を深度nの絶対値式という。このとき、集合間の等式として
AR[X]={h:nN[hARnd[X]]}
が成立する。

まずR[X]を実数係数の多項式として
AR0l[X]=R[X]
とする。さらに一般のnN×に対して
ARn+1l[X]={fg+h:fARal[X],hARbs[X],hARcs[X],a+b+c=n}
として全ての自然数nに対してARns[X]を定義する。この集合の元を長度nの絶対値式という。ここで集合間の等式として
AR[X]={h:nN[hARns[X]]}
が成り立つ。

これとは直接関係ないが、重要な事実として「区分連続多項式全体Cp(Rk)と絶対値式全体は等しい」というものがある。この二つの命題と、最初の定義を踏まえて次のような定義をする。

絶対値式hAR[X]に対して、hARns[X]となる最小のshの速さといい、Speedhで表す。またhARnd[X]となる最小のdを深さといいDepthhで表し、hARnl[X]となる最小のlを長さといいLengthhであらわす。

区分連続多項式

この辺はちょっとわかりずらいような気もする。

semi-algebraic set

Rnの部分集合Sが半代数集合であるとは、有限個の代数的等式、あるいは不等式の合併であることをいう。

Continous piecewise polynomial

関数f:RnRが区分連続多項式であるとは、Rnが有限個の閉半代数集合P={Pλ}で被覆されており、各λにおいてある多項式fλが存在して
fPλ=fλPλ
ならしめうることをいう。区分連続多項式全体の集合をCp(Rn)で表すことにする。

区分連続多項式の特徴づけとして、次の主張がある。

tightened lemma

次の条件を満たす集合Sは唯一つ存在する。
(i)R[X]SCp(Rn)
(ii)Sは点ごとの和と積について環をなす。
(iii)fSなら、fS

次節で定義するH値や絶対値式、区分連続多項式は全て上の主張を満たすので、同一の対象であることが分かる。従って、このどれか一つの対象に定義された概念は他の概念にも自動的に定義されることになる。

classifiation

区分連続多項式pに対し、任意にとった測度零でない閉集合SRnpS=fSとなる多項式fR[X]が存在する。このような多項式すべての集合をX(p)と書く。

日本語名称は特に定めていないが、「分類」とすると一変数で用いたclsと被ってしまうという問題点がある。

singular point

区分連続多項式pに対して、pが無限回微分できないような点の集合をσ(p)で表す。また、Rnσ(p)の連結成分の個数を#σ(p)で表す。pに対し、#σ(p)1pの粗さという。

濃度の記号とややこしいと思うかもしれないが、普通の状況ではσ(p)の濃度を知りたいことがないのであまり問題にならない。

H

multiple H value

Heavysideの階段関数を次のように定義する.
Hax={0x<a12x=a1x>a
このとき,多重Heavyside関数を次のように定める.
Ha1,a2,a3,,anb1,b2,b3,,bn=k=1nHakbk
ここで添え字a1i,,ani,b1i,,bniが多項式であり,かつ多項式f={fi}iを係数として
ifiHaibi
と表せる関数を多重H値といい,それ全体をH(R)で表す.またCn級である多重H値全体の集まりをHn(R)で表すことにする.

その他

代入写像

k変数区分連続多項式をCp(Rk)と表す。また、代入写像Lを、
Lαlf(x1,x2,,xm)=f(x1,x2,,αl,,xm)
とし、特にL:=L0と略記することにする。

a+=(a,0)a=[a,0]

投稿日:2024214
更新日:2024215
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  1. 定義
  2. 絶対値式
  3. 区分連続多項式
  4. H
  5. その他