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Young図形を用いてRogers-Ramanujanの恒等式の証明を試みる

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あいさつ

んちゃ!
今回はめっちゃ面白い文献を見つけたので、こちらの文献を参考にYoung図形を用いてRogers-Ramanujanの恒等式の証明を試みます。


表記
  • P(n):={λ=(λ1,λ2,...,λl)|λ1λ2λl1,|λ|=n},P(0)={}
  • P:=n=0P(n)
  • SP(n):={λP(n)|λ1>λ2>>λl1,|λ|=n}
  • SP:=n=1SP(n)
  • λP(n):|λ|:=λ1+λ2++λl
  • Pk:={λP|k=l(λ)}
  • Pk(n):={λP|k=l(λ),|λ|=n}
  • SPk:={λSP|k=l(λ)}
  • SPk(n):={λSP|k=l(λ),|λ|=n}
  • まずは真似から

    整数列a,b,c,dZに対して以下の様な記号を定める。
    badc:=ba+dc

    整数列{an}nN,{bn}nNZに対して以下の様な記号を定める。
    k=1Nbkak=b1a1+k=2Nbkak
    ただし、便宜上N=0の場合は0とする。

    下記の連分数について考察してください。
    cN(z;q):=1+k=1Nzqk1
    また、Nとして下記の式が成り立つ事を証明せよ。
    1+k=1qk1=k=0qk2(q;q)kk=0qk2+k(q;q)k

    [1]まずは最初の項を書き出してみる。
    c0(z;q)=1
    c1(z;q)=1+k=11zqk1=1+zq
    c2(z;q)=1+k=12zqk1=1+zq1+zq2=1+zq+zq21+zq2
    c3(z;q)=1+k=13zqk1=1+zq1+k=12(zq)qk1=1+zqc2(zq;q)=1+zq1+zq2+zq31+zq3=1+zq(1+zq3)1+zq2+zq3=1+zq+zq2+zq3+z2q41+zq2+zq3
    c4(z;q)=1+k=14zqk1=1+zqc3(zq;q)=1+zq(1+zq3+zq4)1+zq2+zq3+zq4+z2q6=1+zq+zq2+zq3+zq4+z2q4+z2q5+z2q61+zq2+zq3+zq4+z2q6
    [2]上記の計算によりcn(z;q):=Hn(z;q)Hn1(zq;q)の様に置くと
    {H1(z;q)=1H0(z;q)=1H1(z;q)=1+zq
    cn+1(z;q)=1+k=1nzqk1=1+zqcn(zq;q)=1+zqHn1(zq2;q)Hn(zq;q)=Hn(zq;q)+zqHn1(zq2;q)Hn(zq;q)
    よりHn+1(z;q)=Hn(zq;q)+zqHn1(zq2;q)
    [3]nの極限が存在するとし、limnHn(z;q)=H(z;q)とする。すると
    H(z;q)=H(zq;q)+zqH(zq2;q)
    が得られる。
    [4]そこでH(z;q):=k=0ak(q)zkの様に置き代入すると
    k=0ak(q)zk=k=0ak(q)(zq)k+zqk=0ak(q)(zq2)k=a0(q)+k=1{qkak(q)+q2k1ak1(q)}zk
    ゆえにzのべきを比較する事で以下の式を得る。
    {a0(q)=a0(q)ak(q)=qkak(q)+q2k1ak1(q)
    [5]この式を解くと
    ak(q)=q2k11qkak1(q)=q2k11qkq2k31qk1q1qa0(q)
    また
    1+3+5++2k1=k2
    よりak(q)=qk2(1q)(1q2)(1qk)a0(q)
    [6]以下a0(q)1とすると
    H(z;q)=k=0qk2(q;q)kzk
    [7]この事から驚くべき連分数を得る事が出来る。
    c(1;q)=1+k=1qk1=H(1;q)H(q;q)=k=0qk2(q;q)kk=0qk2+k(q;q)k

    Durfee正方形

    分割λPの1st Durfee正方形とは、λの左上端を共有した状態でλ内に正方形を描いたとき最大面積を持つ正方形の事を言う。
    またk th Durfee正方形とは、(k1)th Durfee正方形の左下端と共有する様にして描いたλ内の最大面積を持つ正方形の事を言う。

    λ:=(102,8,72,6,52,4,33,2,16)の中にDurfeeの正方形を描くと次の様になる。

    Qkk個のDurfee正方形を持つ分割全体の集合とする。また、Qk(n)k個のDurfee正方形を持つnの分割全体の集合とする。

    r-Duffer長方形

    Duffer正方形を横n,縦n+rの様な長方形に変えたものをr-Duffer長方形と呼ぶ。

    N1N2Nk0qN12+N22++Nk12(q;q)N1(q;q)N2(q;q)Nk1Qk1(n)の母関数になっている事を証明せよ。

    計算するだけ
    qN12+N22++Nk12(q;q)N1(q;q)N2(q;q)Nk=qN12+N22++Nk12m1=1N1m2=1N2mk=1Nk1(1qm1)(1qm2)(1qmk)=qN12+N22++Nk12m1=1N1(1+qm1+q2m1+)m2=1N2(1+qm2+q2m2+)mk=1Nk(1+qmk+q2mk+)=qN12+N22++Nk12i11,...i1N10qi11+i122++i1N1n1i21,...i2N20qi21+i222++i2N2N2ik1,...ikNk0qik1+ik22++ikNkNk=i11,...i1N10i21,...i2N20ik1,...ikNk0q(N12+i11+i122++i1N1n1)+(N22+i21+i222++i2N2N2)++(Nk2+ik1+ik22++ikNkNk)=λ1PN1λ1PN2λ1PNk1q(N12+|λ1|)+(N22+|λ2|)++(Nk12+|λk1|)
    ゆえに
    N1N2Nk0qN12+N22++Nk12(q;q)N1(q;q)N2(q;q)Nk1=N1N2Nk0λ1PN1λ1PN2λ1PNk1q(N12+|λ1|)+(N22+|λ2|)++(Nk12+|λk1|)=1+n=1Qk1(n)qn

    下記の式が成り立つ事を証明してください。
    H(1,q)=k=0qk2(q;q)k=m=01(1q5m+1)(1q5m+4)
    この問題を証明するには相当根気がいるので覚悟してください。
    また、写像の方法を書いただけで、厳密にはその写像で本当に問題ないのか証明する必要があります。

    【戦法】組み合わせ論を用いて証明を行う。
    [1]k=0qk2(q;q)kqのべきで展開する事を考える。
    k=0qk2(q;q)k=k=0qk2(1q)(1q2)(1qk)=k=0qk2(1+q+q2+)(1+q2+q4+)(1+qk+q2k+)
    とすると各項はqk2qm11+m22++mkkの様な形で書けるので下記の様なYoung図形に対応付けて和を取ったものだと分かる。
    (1)k×kのYoung図形A
    (2)縦幅の上限k横幅不定のYoung図形B

    👈結局隣接する和因子の差分は2以上であるYoung図形と同値

    上記のA,Bをこの順番で右上端、左上端を隣接させて出来るYoung図形C
    👆k×kの正方形の面積は1+2++kである事に注意
    [2]次の様な分割の部分集合を考える。
    {A:={λP|λiλi+12}A(n):={λP|λiλi+12,|λ|=n}
    そして下記の様な計算を行う。
    λAq|λ|=r=0λA(r)q|λ|
    さらに、分割λA(r)に対して定まる分割δ(λ):=(2l(λ)1,2l(λ)3,...,1l(λ))(👈各隣接する和因子の差分が2)を考え、λ=δ(λ)+μの様に二つの分割に分ける。すると
    q|λ|=q|δ(λ)|q|μ|=ql(λ)2q|μ|
    が成り立つので下記の様な式が得られた。
    k=0qk2(q;q)k=λAq|λ|
    [2]また
    k=01(1q5k+1)(1q5k+4)=k=0(1+q5k+1+q10k+2+)(1+q5k+4+q10k+8+)
    なので各項はqm0+m1(5+1)++mk(5k+1)++n04+n1(5+4)++nk(5k+4)+の様に書けるので、結局これは和因子が法5の下で1あるいは4になる様なもので構成された分割全体を考えている事が分かる。
    そこで、次の様な分割の部分集合を考える。
    {B:={λP|λi1,4mod5}B(n):={λP|λi1,4mod5,|λ|=n}
    [3]次に、Jacobiの恒等式
    k=1(1qk)(1zqk)(1z1qk1)=k=q12k(k+1)zk
    において(q,z)(q5,q3)を代入すると
    k=1(1q5k)(1+q5k3)(1+q5k2)=k=1(1q5k4)(1q5k3)(1q5k2)(1q5k1)(1q5k)(1q5k4)(1q5k1)=k=1(1qk)k=11(1q5k4)(1q5k1)=k=(1)kq52k(k+1)3k=k=(1)kq12k(5k1)
    より下記の式が得られる。
    k=11(1q5k4)(1q5k1)=k=111qkm=(1)mq12m(5m1)
    この事から、結局下記の式を証明すればいい事が分かる。
    k=0qk2(q;q)k=k=111qkm=(1)mq12m(5m1)
    [4]次の様なDufeer m-長方形による分割を考える。

    👆は分割(105,9,8,5,4,3,22)Durfee 2-長方形で分解した場合を表しています。
    この時、1th Durfee m-長方形、2th Durfee長方形について、
    (1)1th Durfee m-長方形の右側のYoung図形をα=(α1,α2,...,αs)
    (2)1,2th Durfee m-長方形の間にあるYoung図形をβ=(β1,β2,...,βt)
    (3)2th Durfee m-長方形の下にあるYoung図形をγ=(γ1,γ2,...)
    との様に記号を定める。
    注目ポイント:このDurfee m-長方形による分解ではαは長さsβは長さtさらに幅が高々stである事に注意
    ただし、s1-th Durfferm-長方形の縦の長さ、t2-th Durfferm-長方形の縦の長さ
    [5]次に、(2,m)-rankを定義する。
    λP(n)に対して、分割λ(2,m)-rankは次の様に与えられる。
    r2m(λ):=β1+αstβ1+1tγ1
    意味が分かりづらいと思うので少し例を示します。
    {λ=(105,9,8,5,4,3,22)m=2α=(55,4,3)β=(4,3,1)γ=(1)s=8t=3r21(λ)=β1+αstβ1+1tγ1=4+α54+11=4+51=8
    [6]次の様な(2,m)-ランクにより分けられた分割の集合:
    {Hm,r(n):={λP(n)|r2m(λ)=r}(m0)H0,r(n):={λP(n)A(n)|r0(λ)=r}(m0)
    を考える。
    そして、次の様な(2,m)-ランクがr以上の場合のnの分割の総数、r以下の場合のnの分割の総数を考える。
    {h(n,m,r):=krH(n,m,k)h(n,m,r):=krH(n,m,k)
    するとどのような分割でもランクはr以下かそれより大きいかのどちらかなので
    h(n,m,r)+h(n,m,r+1)=p(n)
    であり、また定義よりm=0の場合はλH0,r(n)の場合λHA(n)なので
    h(n,0,r)+h(n,0,r)=p(n)A(n)👈λA(n)

    [7]重要事項
    {(first symmetry)h(n,0,r)=h(n,0,r)(second symmetry)h(n,m,r)=h(nr2m2,m+2,r)
    以下この事を示す。
    そのために、全単射な写像φ:H0,r(n)H0,r(n)を次の様に構成する。
    まず、λH0,r(n)を二つのDurfee正方形により分解する。そして[5]で定めた三つの分割α,β,γに分ける。
    以下の五組の分割(μ,ν,π,ρ,σ)を考える。
      1. μdefβ
      2. 次に、ν
        νi:=αstβj+j(1it)の様に定める。
      3. そして、πdefαν
      4. またkj=max{kst|tγjkπstk+1}としてρdef(k1,k2,...)の様な分割を考える。
      5. 最後にσdef(tγ1k1,tγ2k2,...)
    1. 最後に三つの組(α^,β^,γ^)を次の様にして構成する。
      {α^:=σπβ^:=ρtγ^:=ν+μ
    2. すると(α,β,γ)(α^,β^,γ^)として、新たな分割λ^H0,r(n)を対応付けるとこれは全単射になる。

    実際にやってみる。
    下の様な分割(62,5,4,3,2,16)を二つのDurfee正方形で分割する。
    すると
    {s=4t=2α=(22,1)β=(1)γ=(16)r=β1+αstβ1+1tγ1=1+26=3μ=β=(1)ν1=αstβ1+1=2,ν1=αstβ2+2=0ν=(2,0)π=αν=(2,1)k1=max{kst=2|tγ1k=6k2=πstβ1+1}=2ρ=(2)σ1=tγ1k1=4σ=(4)α^=σπ=(4,2,1)β^=ρ=(2)tγ^=ν+μ=(3)r^=β^1+α^stβ^1+1tγ1^=2+43=3

    [9]第二対称性:h(n,m,r)=h(nr2m,2m+2,r)を証明するために次の様な全単射ψm,r:krHm,k(n)λλ^krHm+2,k(n)を構成する。
    [5]の記号を踏襲する。
    1. 二つのDurfeem-長方形の高さをsm,tmとする。この時、λ^のDurfee(m+2)-長方形の高さをs^,t^とするとs^=s+1,t^=t+1
    2. k1=max{kst|tγ1rkαstk+1}そして、
      {tγ1rk1αα^k1ββ^tγtγ1tγ^

    実際にやってみる
    {m=0s=4t=2α=(13)β=(1)tγ=(3,2)r=β1+αstβ1+1tγ1=1+13=1m^=2s^=s+1=5t^=t+1=3k1=max{kst|tγ1rk=4kα3k=αstk+1}=2tγ1rk1=2α^=(2,13)β^=(2,1)tγ^=(2)

    [10]次の様に記号を定める。
    {aj:=h(njr2jmj(5j1)2,m+2j,rj)bj:=h(njr2jmj(5j1)2,m+2j,rj+1)
    [6]の式を用いると
    aj+bj=p(njr2jmj(5j1)2)👈m+2j0
    また
    bj+1=h(n(j+1)r2(j+1)m(j+1){5(j+1)1}2,m+2(j+1),rj)=h({njr2jmj(5j1)2}(r+j)2(m+2j)2,(m+2j)+2,(r+j))=h(njr2jmj(5j1)2,m+2j,rj)=aj
    より
    h(n,m,r)=a0=b1=b1+(a1b2)(a2b3)+=(a1+b1)(a2+b2)+=p(nr2m2)p(n2r4m9)+=j=1(1)j1p(njr2jmj(5j1)2)
    [11]母関数Hm,r(t)を次の様に定める。
    Hm,r(t):=n=1h(n,m,r)tn=n=1tnj=1(1)j1p(njr2jmj(5j1)2)
    [12]次の様な数列a(n)=0(n<0)に対して定まる母関数:f(t):=n=0a(n)tnについて
    n=0a(nk)tn=n=ka(nk)tn=tkn=ka(nk)tnk=tkn=0a(n)tn=tkf(t)
    [13]この事を用いると
    Hm,r(t)=n=1tnj=1(1)j1p(njr2jmj(5j1)2)=j=1(1)j1n=1tnp(njr2jmj(5j1)2)=j=1(1)j1tjr+2jm+j(5j1)2n=1p(n)tn=k=111tkj=1(1)j1tjr+2jm+j(5j1)2
    [14]よって
    {H0,0(t)=k=111tkj=1(1)j1tj(5j1)2H0,1(t)=k=111tkj=1(1)j1tj(5j+1)2
    H0,0(t)+H0,1(t)=H0,0(t)+H0,1(t)👈first symmetry(...,3,2,11,2,3,...)=k=111qkk=1A(n)tn=k=111qkk=1qk2(q;q)k=k=111qk(j=1(1)j1tj(5j1)2+j=1(1)j1tj(5j+1)2)=k=111qk(j=1(1)j1tj(5j1)2+j=1(1)j1tj(5j1)2)
    [15]以上をまとめると証明完了。
    k=1qk2(q;q)k=k=111qkj=(1)j1tj(5j1)2=k=11(1q5k1)(1q5k4)

    おまけ

    Eulerの五角数定理

    下記の級数を証明せよ。
    (q;q)=k=(1)kqk(3k1)2

    [1]
    (q;q)=k=1(1qk)=(1q)(1q2)(1qk)=n=1qnλSP(n)(1)l(λ)
    [2]実験的にSP(6)について書いてみよう。





    qnの係数の符号については、nの相違なる分割の長さの偶奇で決まっている事は直ぐに分かるので、偶奇が異なる二つのYoung図形との間に一対一対応を与えれば良さそう。
    上に描いたYoung図形の場合、一番目⇔二番目そして三番目⇔四番目との間に対応関係を持たせれば結局q6は符号が帳尻合わせで消えて0になりそうだとすぐに分かる。
    [3]これを厳密化しよう。
    そのためにλSP(n)についてλ1=λ2+1==λk+k1を満たす最大の自然数kと、λl(λ)を比較し次の様な対応関係を考える。
    (1)k>λl(λ)1μ=(λ1+λl(λ),λ2,...,λl(λ)1)
    (2)k<λl(λ)μ=(λ11,λ21,...,λk1,λk+1,...,λl(λ),k)
    これはYoung図形の階段部分(和因子差分が連番となる部分)に着目して、下に移動させるか逆に移せない場合(相違なるYoung図形の構成を壊してしまう場合)は下の部分を階段部分に移動させる事を意味している。👈階段の構造(差分が1のままである事)も変わらない事も注意
    [4]このように対応付けたとき一対一対応を付けれない場合がある。
    それは次の二つの場合です。
    (i)λl(λ)=kである場合:k+(k+1)++2k1=12k(3k1)

    (ii)λl(λ)=k+1である場合:(k+1)+(k+2)++2k=12k(3k+1)

    👆上記(i)の場合は階段部分を下に写す事も、下部分を階段部分に写す事も(階段の構造を保持)できない。(ii)の場合は階段部分を下に写そうとすると相違なる分割の構造が壊れる。
    [5]また
    12k(3k+1)=12(k){3(k)1}
    を用いると、l(λ)=kである事にも注意して下記の級数が得られる。
    (q;q)=k=(1)kq12k(3k1)

    Jacobの三重積

    (z2;z2)(z1q;z2)(z1q1;z2)=k=zk2qk

    [1]まずは簡単な式変形を行う。
    (z2;z2)(zq;z2)(zq1;z2)=k=1(1z2k)(1+z2k1q)(1+z2k1q1)=k=zk2qk
    [2]次の様に変数を置き直す。
    {zq12qzq12
    (q;q)(zq;q)(z1;q)=k=q12k(k+1)zk
    [3]以下示す事:
    (zq;q)(z1;q)=(k=q12k(k+1)zk)(k=111qk)
    [4]
    {(zq;q)=k=1(1+zqk)=k=1zkλSPkq|λ|(z1;q)=k=1(1+z1qk1)=k=1zkλSPkq|λ|k
    [5]
    (k=q12k(k+1)zk)(k=111qk)=(k=q12k(k+1)zk)m=1(1+qm+q2m+)=k=zkλPq12k(k+1)+|λ|
    [6]以上の事から、zkの係数を比較して
    λSPaμSPbq|λ|+|μ|b=νPq12(ab)(ab+1)+|ν|
    [7]Theory of Paritions👈を参照しました。
    (i)ab0の場合:


    これを反時計回りに90°回転しλPにくっつける。


    そして、左側に対角線を引き、赤部分:λ、青部分:μ(1b)を対応付ければよい。
    (ii)ab<0の場合:時計周りに90°だけ回転しλPにくっつける。

    そして上側の部分について対角線を引き、青色部分を90°だけ反時計回りに回転したもの:λ、赤色部分を時計周りに90°だけ回転したもの:μ(1b)を対応付ける。
    👆上の対応で重要なのはいずれにしても対角線を除く事で異なる分割になっているという事
    [8]以上の事から下記の式が成り立つ事が分かるので証明完了。
    λSPaμSPbq|λ|+|μ|b=νPq12(ab)(ab+1)+|ν|

    最後に

    ここまで読んで頂きありがとうございます。
    正直どうやってこんな方法を思いついたんだ?って疑問しか湧きませんよね?
    Young図形は奥が深いです。
    いつかは僕も面白い証明を構成してみたいものです。
    ではばいちゃ!

    投稿日:629
    OptHub AI Competition

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