記号の約束
を奇素数とします。
を位数の有限体とします。
を位数の有限体の乗法群とします。
はの元
をの部分群とする。
はの元
を絶対値の複素数のなす群とする。
をからへの群準同型
をからへの群準同型
はが有限集合なら位数、が複素数なら絶対値とする。
自明準同型と非自明準同型
群準同型が自明とは定義域のすべての元で
が単位元になること
群準同型が非自明とは、は自明ではない群準同型のこと。
非自明準同型の性質
非自明準同型の定義域が有限集合で
の像が整域の単数群なら、
が成り立つ。
証明
非自明性よりとなる、を選べる。
及び
より
仮定
仮定
はで非自明
仮定
はで非自明
仮定
はで非自明
仮定を満たすため、は奇素数とした。
の定義
の性質
性質1
性質2
は仮定2より
定理
証明
の定義よりとしてよい,
は仮定より
以下
かで和を分ける
前者の場合
後者の場合仮定を用いて下記のようにになる
まとめると
の性質1より
証明終了