はじめに
先日行われた
NF杯2024
の
S問題
を近似と微分方程式を用いて解きます.正確な評価はしません.
本文
が十分小さいとき
が成り立つことに注意すると,が十分小さいとき
となり,との値はかなり近くなる.ここでとの差が小さい場合を考えてみる.
となるからが十分小さいとき数列は単調増加数列であり,その差分を取った数列は各項が小さな正の値かつ単調減少な数列とわかる.をに戻すととなる.この差分方程式を微分方程式と見て考える.両辺をで割ってで積分することでを得るので初期条件を踏まえてと分かる.となるをとするとであり,これが求める値である.
おわりに
差分方程式を微分方程式と見ても解答が一致するのは,(あるいは)がほとんど一定であることと平均値の定理よりとなるが存在することをイメージすると分かりやすい気がします.
追記
作問者のU.N.Owenさんが何点級の問題か意見が欲しいとおっしゃっていたので私見を書くと700点級,Difficultyは橙下位程度だと思います.青solverが3時間ほどかけて解いたのであまり当てにならないかもしれません.