自然数nを6の倍数とする.以下の値を求めよ.nC0+nC3+nC6+⋯+nCn
ぜひ自力で考えてみてください!
与式は、次の多項式のの倍数x(3の倍数)の係数の和である.(x+1)n=nC0+nC1x+nC2x2+⋯nCnxn
さてこの式をf(x)としよう.1の3乗根のうち1でないものの一つをωとする。このωには次のような性質がある
ω3=1⟹ω3−1=0⟹(ω−1)(ω2+ω+1)=0⟹ω2+ω+1=0(∵ω≠1)
さて、これを踏まえて次の値を考えてみようf(ω)+f(ω2)+f(ω3)とりあえず、筆算をしてみるとnC0+nC1ω+nC2ω2+nC3ω3+nC4ω4+⋯+nCnωnnC0+nC1ω2+nC2ω4+nC3ω6+nC4ω8+⋯+nCnω2n+)nC0+nC1ω3+nC2ω6+nC3ω9+nC4ω12+⋯+nCnω3nnC0⋅3+0+0+nC3⋅3+0+⋯+nCn⋅3
をで割ったあまりに注意せよ(ωk=ωkを3で割ったあまりに注意せよ)となり、の倍数nC(3の倍数)の部分だけが出てきてくれる!
それぞれ3倍されているので、最終的に3で割れば目標の式が得られますね
与式(与式)=f(ω)+f(ω2)+f(ω3)3
では、f(ω),f(ω2),f(ω3)それぞれの値を求めていきましょう。
f(ω3)=f(1)=(1+1)n=2n
f(ω)=(ω+1)n=(−ω2)n ⋯(∗)=1
f(ω2)=(ω2+1)n=(−ω)n ⋯(∗)=1
では を変形させて使った((∗)では ω2+ω+1=0を変形させて使った)よって、f(ω)+f(ω2)+f(ω3)3=1+1+2n3=2+2n3
少し粗削りな感じでしたが、お楽しみいただけたら幸いです!
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