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高校数学解説
文献あり

初等整数論:(a,b,c)=((a,b),c)

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整数nmの最大公約数を(n,m)で表す。

最大公約数の結合則

(a,b,c)=((a,b),c)

(a,b,c)=g(d,c)=h(a,b)=d
とおく。
hdの約数だからd=hdとおける。daの約数だからa=daとおける。これらの式からa=hdaを得る。よってhaの約数。同様にhbの約数。またhcの約数なので、ha,b,cの公約数。
ここで二つ以上の整数の公約数は、それら整数の最大公約数の約数なので、hgの約数。

次にgaの約数、かつbの約数なのでa,bの公約数。ここで二つ以上の整数の公約数は、それら整数の最大公約数の約数なので、gdの約数。またgcの約数なので、gd,cの公約数。
ここで二つ以上の整数の公約数は、それら整数の最大公約数の約数なので、ghの約数。
以上より、ghはお互いがお互いの約数なのでg=h。よって公式が示された。

参考文献

[1]
高木 貞治, 初等整数論講義 第2版
投稿日:2023610
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zeta
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