https://x.com/nada_mathclub/status/1948380957406302344
いま, Nドームが $2$ 個存在する. T君は以下の操作を $n$ 回行う.
$x,y,z$ 空間の格子路の問題に言い換えたい.
$(0,0)$ と直線 $y-x=2$ に対して, 対称な点は $(-2,2)$ であり, カタランの鏡像法より, $g(n,m,0)$ は 「$(0,0)$ から $(n,m)$ へ進む経路数」から, 「$(-2,2)$ から $(n,m)$ へ進む経路数」を引いたものであり,
$$
\begin{aligned}
&\sum_{k=0}^{500}g(1000-k,k,0)\\
&=\sum_{k=0}^{500}\bigg(\binom{1000-k+k}{1000-k}-\binom{(1000-(k-2))+(k-2))}{1000-(k-2)}\bigg)\\
&=\binom{1000}{500}+\binom{1000}{501}\\
&=\binom{1001}{501}
\end{aligned}$$
$z$ 軸方法にいつ動くのかを考える必要があり, 難しい. ここで, 一旦 $z$ 軸方向の動きを考えることをやめて, $x+3 \ge y$ 内で, $(0,0)$ から $(498,501)$ への移動を考える.
このとき, 経路内で必ず, 直線 $x+2=y$ 上の点に触れる. 最初に触れる$x+2=y$ 上の点
を $(k,k+2)$ とする. このとき, $(0,0)$ から $(k,k+1)$ までの移動経路は, $x+1\ge y$ 内を動くからカタラン数の母関数を
$$c(x)=\sum_{k=0}^{\infty}\frac{1}{k+1}\binom{2k}{k}x^k$$
とすると, $[x^{k}]c(x)^2$ 通りとなる.
そして, $(k,k+2)$ から $(498,501)$ までの経路は,「$(0,0)$ から $(498-k,501-(k+2))$ まで $x+1\ge y$ 内を動く経路数」と等しく, $[x^{498-k}]c(x)^2$ である. ここで, $z$ 軸方向の移動を考える. $z$ 軸方向の移動を挿入しても良い点は, $(0,0)$ から $(k,k+1)$ までの $2k+2$ 個の点である. したがってこれらを考えると,
$$
\begin{aligned}
&g(498,501,1)\\
&=\sum_{k=0}^{498}\big([x^{k}]c(x)^2\big)\times (2k+2) \times \big([x^{498-k}]c(x)^2\big)\\
&=2\sum_{k=0}^{498}\big((k+1)[x^{k}]c(x)^2\big) \times \big([x^{498-k}]c(x)^2\big)\\
&=2\sum_{k=0}^{498}\bigg([x^{k}]\frac{d}{dx}\big(xc(x)^2\big)\bigg) \times \big([x^{498-k}]c(x)^2\big)\\
&=2\sum_{k=0}^{498}\bigg([x^{k}]\frac{c(x)^2}{\sqrt{1-4x}}\bigg) \times \big([x^{498-k}]c(x)^2\big)\\
&=2[x^{498}]\frac{c(x)^4}{\sqrt{1-4x}}\\
&=2\binom{2\times498+4}{498}=2\binom{1000}{498}
\end{aligned}$$
したがって, 求めるものは,
$$f(1001)-2f(1000)=\bigg(\sum_{k=0}^{500}g(1000-k,k,0)\bigg)-g(498,501,1)=\binom{1001}{501}-2\binom{1000}{498}$$