$f\in R$に対して$\text{Spec}(R)$の開集合$D(f)=\{\mathfrak{p}\in\text{Spec}(R)|f\notin\mathfrak{p}\}$を定義しておく.
$D(f)$($f\in R$)は$\text{Spec}(R)$の開基になる?ならない?
$\text{Spec}(R)$の構造層$\mathcal{O}_{\text{Spec}(R)}$の性質として正しいのはどっち?
(1) 開集合$D(f)$に対して,環$R/(f)$($R$の剰余環)を対応させる.
(2) 開集合$D(f)$に対して,環$R_f$($R$の局所化)を対応させる.
$\text{Spec}(R)$の構造層$\mathcal{O}_{\text{Spec}(R)}$のストークの性質として正しいのはどっち?
(1) 点$\mathfrak{p}$におけるストークは,環$R/\mathfrak{p}$($R$の剰余環)である.
(2) 点$\mathfrak{p}$におけるストークは,環$R_\mathfrak{p}$($R$の局所化)である.
局所環付空間$(X,\mathcal{O}_X)$が次の条件を満たすとき,スキームと呼ばれる:$X$の各点$x$について,$x$の開近傍$U$と可換環$R_x$が存在して,$(U,\mathcal{O}_X|_U)$は$(\text{Spec}(R_x),\mathcal{O}_{\text{Spec}(R_x)})$と局所環付空間として同型である.
$(X,\mathcal{O})$を環付空間とする.このとき,$\mathcal{O}$-加群層$\mathcal{F}$が準連接であることの定義として正しいものはどっち?
(1) 任意の$x\in X$について,$x$のある開近傍$U$上に次のような完全系列がある:$(\mathcal{O}|_U)^{(I)}\rightarrow\mathcal{F}|_U\rightarrow 0$(ここで添え字集合$I$は必ずしも有限でない)
(2) 任意の$x\in X$について,$x$のある開近傍$U$上に次のような完全系列がある:$(\mathcal{O}|_U)^{(J)}\rightarrow(\mathcal{O}|_U)^{(I)}\rightarrow\mathcal{F}|_U\rightarrow 0$(ここで添え字集合$I,J$は必ずしも有限でない)
$(X,\mathcal{O})$を環付空間とする.このとき,$\mathcal{O}$-加群層$\mathcal{F}$が有限生成であることの定義として正しいものはどっち?
(1) 任意の$x\in X$について,$x$のある開近傍$U$上に次のような完全系列がある:$(\mathcal{O}|_U)^n\rightarrow\mathcal{F}|_U\rightarrow 0$(ここで$n$は正の整数である)
(2) 任意の$x\in X$について,$x$のある開近傍$U$上に次のような完全系列がある:$(\mathcal{O}|_U)^m\rightarrow(\mathcal{O}|_U)^n\rightarrow\mathcal{F}|_U\rightarrow 0$(ここで$n,m$は正の整数である)
スキーム$(X,\mathcal{O}_X)$において,構造層$\mathcal{O}_X$は準連接である.○か×か.
スキーム$(X,\mathcal{O}_X)$において,構造層$\mathcal{O}_X$は有限生成である.○か×か.
$(X,\mathcal{O})$を環付空間とする.このとき,有限生成$\mathcal{O}$-加群層$\mathcal{F}$が連接であることの定義として正しいものはどっち?
(1) $X$の任意の開集合$U$,任意の正整数$n$,および任意の$\mathcal{O}|_U$加群層の準同型$\varphi:(\mathcal{O}|_U)^n\rightarrow\mathcal{F}|_U$について,$\text{Ker}\,\varphi$は$\mathcal{O}|_U$-加群層として有限生成.
(2) $X$の任意の開集合$U$,任意の正整数$n$,および任意の$\mathcal{O}|_U$加群層の準同型$\varphi:\mathcal{F}|_U\rightarrow(\mathcal{O}|_U)^n$について,$\text{Im}\,\varphi$は$\mathcal{O}|_U$-加群層として有限生成.
有限生成$\mathcal{O}$-加群層が,準連接であることと,連接であることは実は同値である.○か×か.
$X$をスキームとする.$\mathcal{O}_X$-加群層$\mathcal{F}$が階数$r$の局所自由層であるとは,$X$の開披覆$\{U_i\}$で$\mathcal{F}|_{U_i}\cong(\mathcal{O}_X|_{U_i})^r$となるものが存在することを言う.
階数が1の局所自由層は何と呼ばれている?
(1) 摩天楼層
(2) 可逆層
(3) ねじり層