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競技数学解説
文献あり

Vietnam MO 1995 | 4乗根を含む方程式

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はじめに

こんにちは。初投稿です。

「代数・解析 パーフェクト・マスター」[1]の第4章にある次の問題の解答を書きます。
(既出の可能性が非常に高いですので、すでに同じ解答で記事を書かれた方がいた場合、記事を削除させていただく場合があります。)

本の解答じゃダメなのか? と思われるかもしれませんが、なんと本になってる解法は計算力 is POWERな解法なんですよね。

問題

Vietnam MO 1995 P1

次の方程式を解け.
$$ x^3-3x^2-8x+40-8\sqrt[4]{4x+4}=0$$

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ネタバレ防止
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(自分の)方針

$x=3$が解であることはすぐわかります。流石に両辺$4$乗とかはしたくないけど、$4$乗根どうしようかなーとか思っているとこんなん思いつきますね。

4変数のAM-GM!!

何と何と何と何に対してAM$\ge$GMするかは悩ましいところですが、$x=3$が等号成立条件になると良さそうですから、$x+1=4$とかになってくれるようにしよう、と思えると勝ちです。

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ネタバレ防止
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(自分の)解答


$\sqrt[4]{4x+4}\ge0$すなわち$x+1\ge0$が必要.$x=-1$は解でないことが容易に確かめられるので,$x+1>0$である.
このとき,相加相乗平均の不等式から
$$ \begin{align*} x^3-3x^2-8x+40 &=8\sqrt[4]{4x+4}\\[5pt] &=4\sqrt[4]{(x+1)\cdot4\cdot4\cdot4}\\[5pt] &\le(x+1)+4+4+4\\[5pt] &=x+13 \end{align*}$$
すなわち
$$ x^3-3x^2-9x+27\le0$$
を得る.左辺を因数分解すると
$$ (x-3)^2(x+3)\le0$$
となるから,$x+1>0$と合わせて,これを満たす$x$$\boldsymbol{x=3}$のみである.実際これは与えられた方程式の解になっているから,これが求める解である.


ちなみに本の解答はよ?

本にある解答の概略は以下のような感じです。

  1. $t=\sqrt[4]{4x+4}$とおく。$x=\dfrac{t^4-4}{4}$である。
  2. 与式に代入して綺麗にする(‼️‼️‼️⁉️)
  3. 因数分解を頑張ると $$(t-2)^2(\textsf{係数が全て正整数の $t$ の $10$ 次多項式})=0$$ となる。
  4. よって$t=2$すなわち$x=3$ですね(白目)

というわけで数オリerの意地みたいな解答でした。まあ体育もバカにはできません。エレファントな解法だろうがそれはれっきとした解答になりますからね。にしても脳筋すぎでは



参考文献

[1]
鈴木晋一, 代数・解析 パーフェクト・マスター, 日本評論社, 2017
投稿日:17日前
更新日:17日前
数学の力で現場を変える アルゴリズムエンジニア募集 - Mathlog served by OptHub

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