$$$$
前置き
$A$数列の強化です。
ミスやわかりにくい点などありましたら教えていただけると幸いです。
具体的な近似計算表は
こちら
です。定義の書き方や改善方法を教えてくださったハム太郎氏に感謝します。
A2数列
| 記法・記号 | 意味・定義 |
| 自然数 | 非負整数のこと |
| $\mathbb{N}$ | 自然数全体集合 |
| $\mathbb{N}^{< \omega}$ | 自然数列全体集合 |
| $a^{\times n}$ | $n$個の並んだ$a$ |
| $\frown$ | 列の連結演算子 |
$A2$数列は、自然数の列と自然数の組から、自然数を計算するプロセスである。
入力$(S,n)$に対する出力$A2(S,n)$を、以下のように再帰的に定める。
- もし$S$が空列ならば、$n$を出力し、プロセスを終了する。
- $S=(S_1,S_2,\ldots,S_X)$とする。
- もし$S_X = 0$ならば、出力は以下である。
$A2(S,n) = A2((S_1,S_2,\ldots,S_{X-1}),n+1)$ - さもなくば、以下の手順で、良い部分と悪い部分$g,b \in \mathbb{N}^{< \omega}$を決定する。
- 集合$R = \set{k \mid A_k \lt A_X}$を定める。
- もし$R$が空集合なら、以下の手順で決定する。
- $g$は空列とする。
- もし$A_X = 1$ならば、$b = (S_1,S_2,\ldots,S_X - 1)$とする。
- そうでないなら、$b = (S_1,S_2,\ldots,(S_X - 1)^{\times n})$とする。
- そうでないなら、以下の手順で決定する。
- 自然数$r = \max R$を定める。
- $g = (S_1,S_2,\ldots,S_r)$とする。
- もし$A_X = 1$ならば、$b = (S_{r+1},\ldots,S_X - 1)$とする。
- そうでないなら、$b = (S_{r+1},\ldots,(S_X - 1)^{\times n})$とする。
- 関数$f(x) = A2(g \frown b,x)$を定める。
- 出力は以下である。
$A2(S,n) = (\underbrace{f \circ f \circ \cdots \circ f}_n)(n)$
A2数列数
巨大数 $A2$数列数 を以下で定める。
- 関数$A(n) = A2((n^{\times n},(n-1)^{\times n},\ldots,1^{\times n}),n)$を定める。
- $A2$数列数を$A^{10^{100}}(10^{100})$と定義する。
追記
$f(x) = A2(g \frown b \frown \ldots \frown b(x回のb),x)$とすればベクレミシェフの虫とほとんど一致します。