0

【証明】①fが実数の部分集合Aから実数への連続関数で、逆函数を持つ ② a_nはAの元に収束 ③f(a_n)がβに収束している この時、a_nはf^-1(β)に収束する。

45
0

書く動機

高校数学の極限の計算でlogを取る時によく使われているが、これに焦点を当てた証明が中々見つけられなかったので、命題と証明を作っておく。

仮定

fA(R)の上の連続関数で、逆関数を持つ
limnanA
f(an)βに収束している 

結論

anf1(β)に収束する。

証明

仮定④より、limnf(an)=β
仮定①より、fanの収束先(limnanA)で連続なので、limnf(an)=f(limnan)=β
仮定①よりf1を作用させて、
f1(f(limnan))=limnan=f1(β)

よって示された。

具体例

limnlog(an)=0が成り立つならば、limnan=1

仮定を壊して作る反例1

limnan2=4だとしても、f(x)=x2はの定義域が実数の時は逆函数がないので、an2に収束しているのか2に収束しているのか分からない。

仮定を壊して作る反例2

f(x)={x1  (x0)x+1  (0<x)      an=1n
を考えると、
limnf(an)=limn(1n+1)=1
しかし1はfの逆函数f1の定義域に入っていないので、命題のようにf1(1)を計算できない。

投稿日:2023623
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中