1

YANAのq類似を生み出しちゃった!-超幾何関数の新たな公式の発見を目指して!

91
0

あいさつ

んちゃ!
今回はq類似をオリジナルで作成し考察を行っていきます。
シリーズものにしていくつもりです。
よろしくお願いいたします。


概要:

本記事では以下の事を記述いたします。

  1. 最初に独自で発見したq類似の定義およびその周辺の記号の用法について説明
  2. 後半では見つけたq類似を用いて超幾何関数を改めて定義し応用できないか考察する。


q-類似

q類似

任意の複素数cCに対してlimq1f(c;q)=cを満たすf(c;q)を複素数cq数と言う。

q類似の定義はこれだけです。だけどこれだけだと色んなq類似が考えられるよね。
そこで、僕は次の様なq類似を考えてみます。

YANAのq-類似

任意のg{g:CC|0|qg(x)|dx<}に対して以下の様なq類似を考える。
Yg(c;q)=0cqg(x)dx

実験
[1]そもそもYANAのq類似はq類似なのか?limq1Yg(c;q)=limq10cqg(x)dx()=0climq1qg(x)dx=0cdx=c
[2]このq数に関する微分って何よ?例えば何も言ってないのと同じだけど適当なψδ(,q),Ψδ(,q)を用いて次の様な微分を考える。DYf(x)=limδ0f(ψδ(x;q))f(x)Ψδ(x;q)xただし、limδ0ψδ(x;q)=limδ0Ψ(x;q)=x
[3]例えばψδ(x;q)=Yδg,Ψδ(x;q)=Yδh(x;q)としてみたらどうかな?
DYf(x)=limδ0f(Yδg(x;q))f(x)Yδh(x;q)x=limδ0f(0xqδg(y)dy)f(x)0xqδh(y)dyx(Δ=0xqδg(y)dyx)=limδ00xqδg(y)dyx)0xqδh(y)dyxf(x+Δ(δ))f(x)Δ(δ)=0xg(y)dy0xh(y)dyDf(x)おっ!これは良さそう!この微分を採用しよう。
YANA微分

任意のg,h{g:CC|0|qg(x)|dx<}を用いてYANA微分DYを定める。
DY(g,h)f(x)=limδ0f(Yδg(x;q))f(x)Yδh(x;q)x=0xg(y)dy0xh(y)dyDf(x)
ちなみにYANA微分はg=hの時はDY(g):=DY(g,g)=D通常の微分と一致する!

YANAの階乗

任意の自然数nNおよびg1,...,gn{g:CC|0|qg(x)|dx<}に対して以下の様な記号を定義しYANAの階乗と呼ぶ。
[n](g1,g2,...,gn)!=Yg1(n,q)Yg2(n1:q)Ygn(1;q)
ただし、g1==gm==g(x)の場合は
[n](g,...,g)!:=[n]g!
の様に略記する。
また、便宜上n=0の場合は1とする。

YANAの二項係数

任意の自然数m,nNおよびg1,...,gm,h1,..hn{g:CC|0|qg(x)|dx<}に対して以下の様な記号を定義しYANAのに項係数と呼ぶ。
(g1,...,gm)C(m,n)(h1,h2,...,hn)=[m+n](g1,...,gm,h1,h2,...,hn)![m](g1,...,gm)![n](h1,h2,...,hn)!
ただし、g1==gm==h1==hn=g(x)の場合は
(g,..,g)C(m,n)(g,...g):=C(m,n)g
の様に略記する。

YANAのポッホハマー記号

任意の複素数aC、自然数nNおよびg1,...,gn{g:CC|0|qg(x)|dx<}に対して以下の様な記号を定義しYANAのポッホハマー記号と呼ぶ。
(a)(g1,...,gn)(Y)=Yg1(a;q)Yg2(a+1;q)Ygn(a+n1;q)
ただし、g1==gn=g(x)の場合は
(a)(g,..,g)(Y)=(a)g|n(Y)
と略記する。
また、便宜上n=0の場合は1とする。

具体例

以下g(x)=xとしてみよう。すると
Yx(c;q)=0cqxdx=qxlogq|0c=1qclogq

実験
こいつが一応ちゃんとq数になっているか確認してみよう。
limq1Yx(c;q)=limq11qclogq=limq1cqc11q=cなので確かに成り立っている。

YANAの階乗、二項係数およびポッホハマー記号を計算せよ。
{[n]x!=1(logq)nk=1n(1qk)C(m,n)x=k=1m+n(1qk){k=1m(1qk)}{k=1n(1qk)}(a)x|n(Y)=1(logq)nk=1n(1q(a+k1))

YANAの超幾何関数(仮)

2F1(Y)(a,b;c;z)=n=0(a)x|n(Y)(b)x|n(Y)(c)x|n(Y)kzn=1+n=1(zlogq)nk=1n(1q(a+k1))(1q(b+k1))(1q(c+k1))k

微分方程式1

D2F1(Y)(a,b;c;z)=(1qa)(1qb)1qc2F1(Y)(a+1,b+1;c+1;z)

[1]次の様に記号を定める。
An=(logq)nk=1n(1q(a+k1))(1q(b+k1))(1q(c+k1))k
すると
An+1An=logq(1q(a+n))(1q(b+n))(1q(c+n))(n+1)
[2]書き直す
2F1(Y)(a,b;c;z)=1+n=1Anzn
[3]
D2F1(Y)(a,b;c;z)=n=1nAnzn1=logqn=1(zlogq)n11(n1)!k=1n(1q(a+k1))(1q(b+k1))(1q(c+k1))=logq(1qa)(1qb)1qc{1+n=1(zlogq)nk=1n(1q(a+k))(1q(b+k))(1q(c+k))k}=logq(1qa)(1qb)1qc2F1(Y)(a+1,b+1;c+1;z)

任意の自然数NNに対して以下の式が成り立つ。
DN2F1(Y)(a,b;c;z)=(logq)Nk=1N(1q(a+k1))(1q(b+k1))(1q(c+k1)2F1(Y)(a+k,b+k;c+k;z)

ここまでは順調に一般化できていますね。
しかし、ここから問題が発生します。YANAの超幾何関数をGaussの超幾何微分方程式を満たすようにするにはどうすればいいでしょうか?
次回はこれについて考察していきます。
ばいちゃ!
投稿日:37
更新日:38
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中