この記事では、私が他で見たことないパターンのが無理数であることの証明を与えます。
証明
証明: 以下の補題を示すことで行う。
を負でない整数、を負でない有理数とする。このとき、が成り立つならばは整数である。
補題の証明: 対偶を示す。そのために、が整数でない有理数であると仮定し、が整数でない有理数であることを示す。
は整数でない有理数なので、(は正の整数、とは互いに素、)と書ける。このとき、であるが、とは互いに素なのではの倍数ではなく、よっては整数ではない。(Q.E.D.)
が無理数であることを背理法で示す。が有理数だと仮定すると、は整数であるから、補題よりは整数である。であるから、は以上の整数である。
であり、のときであるから、どの整数もではない。
これはは以上の整数であることと矛盾するので、背理法により題意が示された。(Q.E.D.)
あとがき
この証明は、一般のに対してもをみたす整数を見つけることで同様に適用できます。の素因数分解を求める必要がないという点で、この証明は十分に大きいに対して「速く」構成することができるというメリットがあります。