この記事ではラマヌジャンの発見した円周率公式
の初等的な導出とその一般化について紹介していきます。
以下
とします。
例えば上の
は
を満たすのでhypergeometric termとなります。
そしてこのような数列の和
二重数列
がそれぞれ
また
を満たすことを言う。このとき
もしhypergeometric term
が成り立ちます。特に
であれば
は
いま
・ある定数
・
を満たすとき、
これを用いると適当な複素数
が得られることとなります。
まだ漠然としているのでまずは一つ具体例を見ていくこととしましょう。
わずか
の次のような一般化を証明しています。
とおくとこれらは
を満たす。
特に
を得る。
実際
と表せるので、
が得られることがわかります。
上ではWZ-methodを使うことで
という等式が得られましたが、さらにここからある二重数列
という恒等式を増産することができます。
WZ-pair
とおくとこれは再びWZ-pairとなる。
WZ-pair
が成り立つ。
詳細は読めていないので雰囲気で説明する。詳しくは Zeilberger (1993) を参照されたい。
微分形式に類似して差分形式
というものを考え、グリッド上の経路
における和分を
によって定める。このとき閉経路
が成り立つ(これが重要)。
いま階段状の閉経路
における和分を考えることで(
を得る。
そんなこんなでアレコレした結果Guillera (2006,2010)では次のような結果が紹介されています(certificateについては元論文を参照してください)。
なお
になる部分と
やべ~
ちなみにJ. Guilleraはこの他にも