が成り立つ。
を証明する。証明を懇切丁寧に書いただけなので, 群論に一回も触れたことはない人は読むのが厳しいと思います。応用例などはググれば出てくると思うので, 各自調べてください。数え上げ問題にとっても有効な定理です。時間を見つけて, そこも書いたりしようと思います。
(1)
(2)
を満たすとき,
以後,
で定め, これを
で定め, これを
で定め, これを
不動点全体の集合と固定群を混同しないように注意せよ。
は
結合法則は明らかだから, 演算で閉じていることと, 単位元と逆元をともにもつことを示せばよい。
であるから,
であるから,
なので
つまり
で,
である。すなわち
である。よって,
以上から,
は
集合
で定めると,
なので
群の作用の定義の(2)より
である。よって
なので,
なので
である。群の作用の定義(2)を用いると
なので
が成り立つ。以上から,
以降,
各
で定め,
で定める。すなわち,
いよいよ本題
が成り立つ。
を示していこうと思います。そのために補題をいくつか示します。
が成り立つ。言い換えれば
である。
まず, 右向きの矢印が成り立つのを示そう。
だから
である。そして,
でもある。よって
が成り立つ。次に, 逆が成り立つことを示そう。
だから
よって,
が成り立つ。
が成り立つ。
1段目の右辺は,
が成り立つ。
そして,
と定めると, 明らかに
である(
である。なぜなら,
である。なぜなら,
を得る。
が成り立つ。
ラグランジュの定理から
なので
が成り立つことを示せばよい。そのために
がwell-definedでしかも全単射であることを示そう。
なので,
注意ではなく補足だが,
さあ, バーンサイドの補題を示しましょう。
で
なので
つまり
を得る。
いやー大変ですね笑笑