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級数の加速

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あいさつ

んちゃ!
今回は長編記事を書いてるやなさんが途中で面白い事を思いついたそうなのでそれについて僕が代わりに書いてみますのだ。

次の複素数列の集合S:={{an}C||n=1an|<+}を定める。この時、{an}に対して定まる数列の集合N({an}):={{fn}C|n=1anfn=0}を定義する。
またこの集合N({an})に対して以下の演算を定める。
(i)和:{fn},{gn}:∈C:{fn}+{gn}={fn+gn}C
(ii)スカラー積:cC:{fn}C:{cfn}C
すると以下の事が成り立つ。
(1){an}C:N({an})はベクトル空間である事を確認せよ。
(2){an}C:n=1an=n=1an(1fn)が成り立つ事を証明せよ。
(3)dim(N({an}))を求めよ。
(4)N({an})を求める方法を考えよ。

回答
【(1)】
(0)和に関して閉じている。
{fn},{gn}N({an}):{an}S:n=1an(fn+gn)=n=1anfn+n=1angn=0+0=0
(1)結合法則:
{an}S:{fn},{gn},{hn}N({an}):n=1an{fn+(gn+hn)}=n=1an{(fn+gn)+hn}=n=1an(fn+gn)+n=1anhn=0+0=0
ゆえに、次の結合法則が得られる。({fn}+{gn})+{hn}={fn}+({gn}+{hn})
(ii)可換律
{an}S:fn,gnN({an}):n=1an(fn+gn)=n=1an(gn+fn)=0
(iii)零元fn=0(nN)
(iv)逆元{fn}N({an}):{fn}は逆元
(v)加法に対するスカラー積の分配法則:
αC{an}S:{fn},{gn}N({an}):n=1anα(fn+bn)=n=1an(αfn+αbn)=αn=1anfn+αn=1angn=0+0=0
(vi)体の加法に対するスカラー乗法の分配則
α,βC:{an}S:{fn}N({an}):n=1an(α+β)fn=n=1an(αfn+βfn)=αn=1anfn+βn=1anfn=0+0=0
(vii)体の乗法とスカラーの乗法の両立条件
α,βC:{an}S:{fn}N({an}):n=1anα(βfn)=n=1an(αβ)fn=αβn=1anfn=0
(viii)乗法の単位元1C
【(2)】

実際に計算すればいいです。
{an}S:{fn}N({an}):n=1an=n=1an(1±fn)n=1anfn=n=1an(1±fn)
【(3)】【(4)】分かりません

数列の集合Zero={{ϵn}|limnϵn=0}を定める。
{an}S:{ϵn}Zero:{fn}N({an}) s.t. n=1Nanfn=ϵNN0

N=1の場合はa1f1=ϵ1よりf1=ϵ1a1
また、1<Nの場合は次の様に考える事が出来る。
ϵN=ϵN1+aNfN
が成り立つのでfN=ϵNϵN1aNと定めればよい。

ϵ0=0とする。このとき、{ϵn}Zero:
ζ(s)=n=11+(ϵnϵn1)nsns

以下の様に計算を行えばいい。
{f1=ϵ1fn=(ϵnϵn1)ns

M<Nとして以下の様に記号を定める。
ϵn=k=1M(bk)nk=1N(ak)n
ϵnϵn1=ϵn{1k=1N(ak+n)k=1M(bk+n)}=ϵnk=1M(bk+n)k=1N(ak+n)k=1M(bk+n)
ゆえに
1+(ϵnϵn1)ns=ϵn{1k=1N(ak+n)k=1M(bk+n)}=1+ϵnnsk=1M(bk+n)k=1N(ak+n)k=1M(bk+n)=k=1M(bk+n)+ϵnns{k=1M(bk+n)k=1N(ak+n)}k=1M(bk+n)
結論として以下の式を得る。
ζ(s)=1+n=21nsk=1M(bk+n)+ϵnns{k=1M(bk+n)k=1N(ak+n)}k=1M(bk+n)

投稿日:29日前
更新日:27日前
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