初めまして.普段ははてなブログで数学の記事を書いているのですが,mathlogにも書いてみようと思いました.mathlogでは古典的な数学記事を書いていきたいと思っています.
今回のネタは1831年のクレレ誌から引っ張ってきたものです.
今回紹介する定理は次のものになります.
が成り立つ.
早速証明していきましょう.
この関数
と書くことができます.この係数
一方で
が成り立ちます.第一式から
となり,等比級数の公式と
次に
となります.これも
ここから第二引数に関する帰納法を用います.
が得られます.
となります.
となります.ここで
両辺に
となります.
特に
が分かります.これで定理が証明されました.