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複素デカルトの円定理の証明

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複素デカルト円の定理

複素数平面上で互いに外接する有向円$C_i(i=1,2,3,4)$があり,中心を$O_i$,半径を$r_i$とする.
$O_i$を表す複素数を$o_i$とし,$\frac{1}{r_i}=p_i,z_i=p_io_i$と定めれば,
$2(z_1^2+z_2^2+z_3^2+z_4^2)=(z_1+z_2+z_3+z_4)^2$

有向円について

有向円は反時計回りまたは時計回りに向きつけられた円である.
反時計回りのときの半径はそのまま,
時計回りのときの半径は実際の半径の符号を入れ替えたものとする.
円の向きが異なる場合は,外接と内接が入れ替わる.

平行移動$z\to z+w$を考えたとき,
示すべき等式は高々$2$次の$w$の多項式としてあらわされる.
$i=1,2,3,4$について$O_i$を原点になるように平行移動した場合を証明すれば,
異なる$4$つの$w$で成立するためこれは恒等式となる.
対称性から,$O_4$が原点の場合を示せば十分.
必要ならばすべての円の向きを入れ替えて$C_4$が反時計回りとしてよい.

$O_4=O,r_4=r$とおく.
$C_4$$C_1,C_2,C_3$の接点を$T_1,T_2,T_3$とし,
対応する複素数を$t_1,t_2,t_3$とする.
$t_1-t_2$の値を求めよう.$\angle{T_1AT_2}=\alpha$とおけば
$T_1T_2^2=4r^2\sin^2(\alpha/2)=2r^2(1-\cos\alpha)$
ここで,$AT_1,AT_2$の方向を正とした有向長で
$AO_1=r+r_1,AO_2=r+r_2$が成立し,$O_1O_2=|r_1+r_2|$であるため,
$$\cos\alpha=\frac{(r+r_1)^2+(r+r_2)^2-(r_1+r_2)^2}{2(r+r_1)(r+r_2)}$$
$$=\frac{2r^2+2rr_1+2rr_2-2r_1r_2}{2(r+r_1)(r+r_2)}$$
これを代入して整理すれば
$$T_1T_2^2=\frac{4r^2r_1r_2}{(r+r_1)(r+r_2)}$$
$\triangle{AT_1T_2}$$AT_1=AT_2$なる二等辺三角形であるから,
$$2\arg(t_1-t_2)=\arg(t_1t_2)+\pi$$
$$\therefore \cos(2\arg(t_1-t_2))+i\sin(2\arg(t_1-t_2))=-\frac{t_1t_2}{r^2}=-\frac{o_1o_2}{(r+r_1)(r+r_2)}$$
これより次のように計算できる
$$(t_1-t_2)^2=-\frac{4r^2r_1r_2o_1o_2}{(r+r_1)^2(r+r_2)^2}=-\frac{4r^2}{\bar{z_1}\bar{z_2}} (\because |o_1|=|r+r_1|,|o_2|=|r+r_2|)$$
$$\therefore t_1-t_2=\pm2ir\frac{1}{\sqrt{\bar{z_1}\bar{z_2}}}$$
$t_2-t_3,t_3-t_1$についても同様であるから,
$$2ir(\pm\frac{1}{\sqrt{\bar{z_1}\bar{z_2}}}\pm\frac{1}{\sqrt{\bar{z_2}\bar{z_3}}}\pm\frac{1}{\sqrt{\bar{z_3}\bar{z_1}}})=0$$(ある符号の選び方で成立)
$$\therefore \pm\sqrt{\bar{z_1}}+\pm\sqrt{\bar{z_2}}+\pm\sqrt{\bar{z_3}}=0$$
$$\therefore \pm\sqrt{z_1}+\pm\sqrt{z_2}+\pm\sqrt{z_3}=0$$
$$\therefore 2(z_1^2+z_2^2+z_3^2)=(z_1+z_2+z_3)^2$$
これは示すべき式となる.

投稿日:18時間前
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投稿者

araro
araro
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競技数学とか

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