ノルム空間
多変数関数の連続微分可能性を議論するときには,多変数の微分が連続的に変化するかを議論しなければならない.
ただし,それは行列(作用素)であるので,行列同士の距離が定義できなくてはならない.
ただし
このとき,非空な
連続微分可能な写像
正定数
最後に,正定数
と定義する.
定義から容易にわかるように,縮小写像は距離位相に関して連続である.
距離空間が完備であるとは,空間上の任意のコーシー列が収束することである(距離位相により).
ここで,不動点とは以下のように定義される.
写像
が成り立つこと.
もとめる陰関数を関数空間上の汎関数の不動点として得たい.そのために関数空間と汎関数を構築する.
連続関数の空間を
任意の
したがって,
ところが,
両辺
したがって,各
はベクトル
である.
については,
Inequality involving the integral of vector valued function
の回答を参照.
リーマン和で考えて,三角不等式を適応すればいい.
任意の元
と定める.
この時,
どんな
完備性を示す.
そこで,写像
次からは
(1).
(2).
各々の
各々の
任意の
最後に
定理
証明