鋭角三角形ABCについて,垂心をHとし,AからBCにおろした垂線の足をD,直線AHと三角形ABCの外接円との交点のうちAでないほうをH′としたとき,HD=H′Dとなる.
この補題を長さ追跡だけで証明しようと思います.
三角形ABCの外心をOとし,OからBCにおろした垂線の足をEとする.また,HD=a,H′D=x,HA=2bとし,外接円の半径をRとする.オイラー線の性質より,AH=2OEなので,OE=b方べきの定理より,AH×HH′=(R+OH)(R−OH)なので,2b(a+x)=R2−OH2⇔OH2=R2−2b(a+x)三平方の定理より,DE2=OH2−(OE−HD)2=R2−2b(a+x)−(b−a)2=R2−a2−b2−2bxCE2=BE2=CO2−OE2=R2−b2方べきの定理より,BD×DC=(BE−DE)(CE+DE)=CE2−DE2=AD×DH′なので,(R2−b2)−(R2−a2−b2−2bx)=x(a+2b)⇔a2+2bx=ax+2bx⇔a=xよって,示された.
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