この記事では.筆者が試した限り、JavaScriptなどで音を出す機能が使えません。ほかの方法(desmosのtone機能を使うなど)でお試しください。
こんにちは。音楽に興味はありますか?私たちの聴覚に働きかける音楽というのは不思議ですよね!今日は微分音について数学的に解説していきます。
まずオクターブというのは、ある音からその音の2倍の周波数の音までの距離であり、例えば、$432Hz$のラの$1$オクターブ上の音は$864Hz$の音となっています。
続いて表記法ですが、科学的ピッチ表記法を使います。ラの音を$A$とし、そこから順にシは$B$、ドは$C$というように、$A$から$G$までつけていきます。ドレミファソラシドがCDEFGABとなるわけですね!
オクターブの区別については、$432Hz$のラの音を$A4$とし、そこから$1$オクターブ上はA5、というふうに数字で順序をつけていきます。
$216Hz$は$A3$、$1728Hz$は$A6$となります。
ただし$B4$の次は$C5$となることに注意してください。$B5$の次は$C6$ですね!
音律には平均律、純正律、ピタゴラス音律などがありますが、今回は純正律を使っていきます。この音律は、各音階を互いに素な整数比の周波数で決めます。
| 音階 | $A4$ | $A♯4$ | $B4$ | $C5$ | $C♯5$ | $D5$ | $D♯5$ | $E5$ | $F5$ | $F♯5$ | $G5$ | $G♯5$ | $A5$ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 周波数比 | $1:1$ | $15:16$ | $8:9$ | $5:6$ | $4:5$ | $3:4$ | $32:45$ | $2:3$ | $5:8$ | $3:5$ | $9:16$ | $8:15$ | $1:2$ |
| 素因数 | $1:1$ | $3\cdot5:2^4$ | $2^3:3^2$ | $5:2\cdot3$ | $2^2:5$ | $3:2^2$ | $2^5:3^2\cdot5$ | $2:3$ | $5:2^3$ | $3:5$ | $3^2:2^4$ | $2^3:3\cdot5$ | $1:2$ |
これを計算すると…
| 音階 | $A4$ | $A♯4$ | $B4$ | $C5$ | $C♯5$ | $D5$ | $D♯5$ | $E5$ | $F5$ | $F♯5$ | $G5$ | $G♯5$ | $A5$ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 周波数[Hz] | $432.00$ | $469.33$ | $495.00$ | $528.00$ | $550.00$ | $586.67$ | $618.75$ | $660.00$ | $704.00$ | $733.33$ | $782.22$ | $825.00$ | $864.00$ |
ここに示した周波数比はあくまで主音がAの場合です。何を主音とするか、また何の調にするかで変わってくるので、必ず全ての音に成り立つとは限りません。
周波数比を生かして$4:5:6$などのコードも作ることができます。
ところで何か規則性があることに気づいたでしょうか?
それは全ての周波数比の素因数が$2$,$3$,$5$の$3$つまででできていることです。
素因数が$5$までの音律なので5-limit tuningと呼ばれることがあります。
$2$,$3$,$5$ときたら$7$といきたいものです。
新しく$7$という素因数を追加しましょう。
そうして得られた音が微分音です。
$432\cdot7/4Hz$:
$432\cdot7/5Hz$:
$432\cdot6/7Hz$:
$432\cdot9/7Hz$:
筆者が聞いてみたところ、少し不気味さを感じますね…
この微分音を使って$4:5:6:7$などのコードを作ることができます。
これが7-limit tuningです!
ほかにも$11$の素因数を入れたりして自由度を高めることができます。
微分音を作ることができました。聞き慣れない音でありながらも宇宙的な感じの音でしたね!
音楽には数学とも密接に関わりあっています!
ここまで読んでいただきありがとうございました!