3
現代数学解説
文献あり

3F2の部分和に関する等式

74
0

以下の形でWhippleの変換公式を用いる.

Whipple(1926)

a,b,c,dのどれかが0以下の整数, a+b+c+d+1=e+f+gのとき
4F3[a,b,c,de,f,g;1]=Γ(f+gd)Γ(1+ad)Γ(1+bd)Γ(1+cd)Γ(1+a+bd)Γ(1+a+cd)Γ(1+b+cd)Γ(1d)7F6[a+b+cd,1+a+b+cd2,a,b,c,fd,gda+b+cd2,1+a+bd,1+a+cd,1+b+cd,f,g;1]
が成り立つ.

次はBaileyによって1931年に示された公式である.

a+b+c+1=d+eのとき,
k=0n1(a,b,c)kk!(d,e)k=Γ(d+e+n1)Γ(a+n)Γ(b+n)Γ(c+n)Γ(n)Γ(a+b+n)Γ(a+c+n)Γ(b+c+n)7F6[a+b+c+n1,1+a+b+c+n12,a,b,c,d+n1,e+n1a+b+c+n12,a+b+n,a+c+n,b+c+n,d,e;1]
が成り立つ.

定理1において, d=1nとしてから, e=1nとすると, a+b+c+1=f+gのとき,
k=0n1(a,b,c)kk!(f,g)k=Γ(f+g+n1)Γ(a+n)Γ(b+n)Γ(c+n)Γ(n)Γ(a+b+n)Γ(a+c+n)Γ(b+c+n)7F6[a+b+c+n1,1+a+b+c+n12,a,b,c,f+n1,g+n1a+b+c+n12,a+b+n,a+c+n,b+c+n,f,g;1]
となって定理が示される.

特別な場合として以下を得る.

Γ(a+m)Γ(b+m)Γ(m)Γ(a+b+m)k=0n1(a,b,c+m1)kk!(c,a+b+m)k=Γ(a+n)Γ(b+n)Γ(n)Γ(a+b+n)k=0m1(a,b,c+n1)kk!(c,a+b+n)k

系1において, cd+m1,ea+b+mとすると,
k=0n1(a,b,d+m1)kk!(d,a+b+m)k=Γ(a+b+d+m+n1)Γ(a+n)Γ(b+n)Γ(d+m+n1)Γ(n)Γ(a+b+n)Γ(a+d+m+n1)Γ(b+d+m+n1)7F6[a+b+d+n+m1,1+a+b+d+m+n12,a,b,d+n1,d+m1,a+b+m+n1a+b+d+m+n12,a+b+n,a+b+m,a+d+m+n1,b+d+m+n1;1]
となる. よって, 特に
Γ(a+m)Γ(b+m)Γ(m)Γ(a+b+m)k=0n1(a,b,d+m1)kk!(d,a+b+m)k
n,mに関して対称であるから定理を得る.

mとすると, 2F1に関する以下の等式を得る.

Γ(a+m)Γ(b+m)Γ(m)Γ(a+b+m)k=0n1(a,b)kk!(c)k=Γ(a+n)Γ(b+n)Γ(n)Γ(a+b+n)k=0(a,b,c+n1)kk!(c,a+b+n)k

これはWatsonによって1930年に示された等式である.

参考文献

[1]
F. J. W. Whipple, On Well-Poised Series, Generalized Hypergeometric Series having Parameters in Pairs, each Pair with the Same Sum, Proceedings of The London Mathematical Society, 1926
[2]
W. N. Bailey, The Partial Sum of the Coefficients of the Hypergeometric Series, J. London Math. Soc., 1931
投稿日:120
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

Wataru
Wataru
634
44150
超幾何関数, 直交関数, 多重ゼータ値などに興味があります

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中