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お気に入りの自作問題Top3

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(3位)

|x|n+|y|n=1で表される曲線をCnとする

  1. Cnは原点を含む閉じた曲線であることを示せ
  2. Cnの内部の面積をSnとするlimnSnの値を求めよ
(2位)

ネイピア数が3.05より小さいことを証明せよ

(1位)

nは自然数とする
1から2nまでの自然数のうち,連続する二個以上の自然数の和のかたちで表せるものの個数を求めよ

解説(まだ見たくない人用)















問題1

まず、1x1 ,1y1でないといけなく、その上でCnがどういう形になるのか予想します。
!FORMULA[12][36583942][0]の場合 n=1の場合
!FORMULA[13][36583973][0]の場合 n=2の場合
n=1,2のときは簡単に描けるのですが、まず、「Cnx,y軸、原点に関して対称」であることに気づくと思います。
このことから,第一象限(x>0, y>0)のみを考えればよく、xn+yn=1
として変形したy=(1xn)1/nを使います。
これを微分することにより一般のnでの概形を知ることができ、(1)はこれで解決しますが、ここで第一象限の概形から考えると、Cnはどうやらnが大きくなればなるほど角が立っていく(正方形に近づく)ようなグラフになってそうです。
!FORMULA[23][36584004][0]のとき n=3のとき
!FORMULA[24][1134102610][0]のとき n=10のとき
!FORMULA[25][797442950][0]のとき n=100のとき
これが重要なヒントで、「おそらくlimnSn=4だろう」という推測を立てることができます。
というのも、先程の「Cnx,y軸、原点に関して対称」という性質から
Sn=401(1xn)1n dx
で求められますが、これ自体を計算するのは難しく、極限から考えたほうが早そうですね。ここで用いるのがはさみうちです。
この計算を難しくしている要因は圧倒的に1n乗です。これを取り除いたものではさみこめないかやってみましょう。今x0x1の範囲で考えているため01xn1です。よって1xn(1xn)1n1が成り立ちます。ここから
01(1xn) dx01(1xn)1n dx011 dx
 401(1xn) dxSn4
であるため左辺を計算すると
401(1xn) dx=4[x1n+1xn+1]01=4(11n+1)4 (n)
となり、limnSn=4が求められます。

問題2

言わずと知れた東大入試の有名問題「円周率が3.05より大きいことを証明せよ」のパロディです。円周率のときはπ=3.14159...なので誤差0.1未満の片側近似を強いられる訳ですが、ネイピア数e=2,71828...なので結構ざっくりとした評価で大丈夫そうです。というか、3.05という数字はサンプリングとして持ってきただけであり、要はネイピア数が3より小さいことを示せばよいです。そしてネイピア数を3で評価する問題は割とネットのそこら中に落ちてますので、解答は割愛します。問題文の見た目が好きっていう理由だけでTop3入りしました。

問題3

これが一番のお気に入りです。結構難しいと思いますので是非解いてみてください。
まず問題文を解釈します。「連続する二個以上の自然数の和のかたちで表せる」というのは一体どうことでしょうか。
たとえば66=1+2+377=3+4といったように連続する自然数の和としてかけています。とりあえず一旦1から20までの自然数でできるのかできないのか確かめてみましょう。
123=1+245=2+36=1+2+37=3+489=4+510=1+2+3+4

このあたりで気づくと思いますが、(3以上の)奇数ならすべてk+(k+1)の形でかけるので、偶数に絞って確かめます。
12=3+4+514=2+3+4+51618=5+6+720=3+4+5+6+7
というようになりましたがこれを探すのも割と一苦労だと思います。(特に「表せない」が大変)そしてこの結果からわかるようにおそらく2k2の累乗の形)以外ならいけそうです。(問題の設定から察するかもしれませんが)
ということでその予想が正しいことを前提として証明するために次の2つの命題を立てます。

(a) 2kの形の自然数は全て連続する二個以上の自然数の和として表せない
(b) 2kの形でない自然数は全て連続する二個以上の自然数の和として表せる

まず(a)から示します。
連続する(ba+1)個の自然数a ,a+1 ,...,bにおいて和を計算すると、
a+(a+1)++b=12(a+b)(ba+1)     
ここで、a+b  ba+1の偶奇に着目すると、

aba+bba+1

a,bは自然数でa<bであることからa+b2 ,ba+12
よって、➀の右辺は必ず「3以上の奇数」を約数にもつ数になり、2kの形にならないことがわかります。対偶をとると(a)と同じ主張です。

続いて(b)を示します。
これに関しては発想力が必要です。先程20が作れることを確かめましたが、その際、
20=4×5=4+4+4+4+4=(42)+(41)+4+(4+1)+(4+2)=2+3+4+5+6
というような作り方をした人はおそらくなんとなく察していると思います。
何個か例を出します。
999=3×333=332+333+334ok
1000=5×200=198+199+200+201+202ok
1001=7×143=140+141+142+143+144+145+146ok
1002=3×334=332+334+335ok
ここから、自然数Nが奇素数2k+1を素因数にもち、N=(2k+1)qと表せるなら、Nは(qを中心とする)連続する2k+1個の整数の和
N=i=02k(qk+i)
とかけます。よって、
「奇素数を素因数にもつ(2kの形でない)
連続する二個以上の整数の和として表せる。」
として(b)を解決したことにできそうですが、実はまだ問題があります。
Nが小さいとき、qk+iが負になってしまう場合が無数にあります。
例えば2222=2×11なので奇素数11を素因数にもつため連続する11個の整数の和として表せるのですが、先ほどの書き方をすると
22=(3)+(2)+(1)+0+1+2+3+4+5+6+7
となってしまい「連続する自然数」の条件を破ってしまったことになります。
ですが、実はこのケースも特に問題はないのです。
実際22は連続する自然数の和で表せないのかというとそんなことはなく、22=4+5+6+7
と表せます。これはよく見ると上の書き方から3から3までを取り除いたものであることに気がつくと思います。
つまり、もし負の整数が出てきても「相殺」し、自然数だけの列になる、ということが言えればよく、これはq(真ん中の数)が正であることからほぼ自明です。これにて(b)も証明できました。

以上により、「連続する二個以上の自然数の和のかたちで表せる」というのは「2k2の累乗の形と1)ではない」と同値であることが言えて、求めるものの個数は2nn1個になります。

投稿日:20241211
更新日:20241211
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投稿者

数学

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