0

内接正(2n+1)角形の円周上の点からの距離の和の等式

57
1

複素平面上において,点Oを中心とする,半径1の円があり,この円に正(2n+1)角形が内接しているとする.ここで,nは2以上の整数としておく.
(ここで,頂点のアルファベットをitalicにしたくなかったがスキルがなくてm(__)m)
円周上の点Aと各頂点Pkにおいて,線分の長さの和について,
k=0nAP2k+1=k=1nAP2k
が成り立つ.

[証明]
各頂点Pkを表す複素数を,kω2k
とする.ただし,θ=π2n+1として,ωcosθ+isinθ
で,02n+1とみる.
Aは,αcosϕ+isinϕ
ただし,0ϕ2θとしておく.
「円周角の定理」から,P1APk=(k1)θであるから,
P1を点Aに関して時計回りに(k1)θだけ回転させると半直線AP1上の点に移る.移った先の点をQkとする.
証明すべきは,
k=0nAQ2k+1=k=1nAQ2k
k=12n+1(1)kAQk=0
となる.
(1)kAQkを表す複素数は,
(1)k(kα)ω(k1)=(1)kω(k1)(ω2kα)
(1)k(kα)ω(k1)=(ω)kω+(ω1)kα
ここで,ω2n+1=cosπ+isinπ=1なので,
k=12n+1(ω)k=(ω)1(ω)2n+11(ω)=0
k=12n+1(ω1)k=(ω1)1(ω1)2n+11(ω1)=0
したがって,
k=12n+1(1)kAQk=0
は成り立つ.証明された.□□.

投稿日:215
更新日:215
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中