問題
を平方数でない正の整数とする。 以下の方程式について、なる整数解 が存在するような正の整数の集合をとし、 となる整数解 が存在するような正の整数の集合をとする。このときであることを示せ。
ISL 2016 N5
解いていきます。証明をまず書いてからその後発想について書きます。
証明
とする。
はと同値である。
であるから補題が成り立つことが分かる。
となるものが存在する。
となるものが存在する。
この同値を示せば題意を示したことになるが
は正であるから、
である。同様にすると
であるから
となるものが存在する。
となるものが存在する。この同値を示せば良い。
のの証明
となるにおいて補題より
であるから証明終了。
のの証明
となるのうちが最小となるものを取る。補題より
と仮定する。
のとき
であるから
のとき
よってとなるがこれはの最小性に矛盾する。
よって特にでは無いからである。
以上よりの同値を示せた。
発想
補題の恒等式の発想
まず分母払って整理したら
でを定数としてみたときペル方程式っぽいって感じ、、まずペル方程式の場合から考えてみる。特にの整数解を考える。ブラーマグプタの恒等式からが成り立つからが解ならも解となる。こんな感じでこの問題もできそうと考えた。
このままじゃ上手くいかないので少し変形させる。と変数変換すると
とすると
となるようにを取りたいがとすれば良い。そうすることで補題の恒等式を得た。
のの発想
の具体例を考えてみる。
補題の恒等式から特にとして
という数列を考えてみる。例えばとしたら
その後はが交互にループする。この数列はとしたらが単調減少して十分先でがループする…?
一般化すると
としたらが単調減少して十分先でループする…?
単調減少であることが示せないかと考えたらならであることが示せた。だからとなるが存在しないとは十分小さく取れるけどは非負整数だから矛盾。だからとなるが存在する。これは無限降下法やvieta jumpingと似た論理だ。上の証明では最小値を取る方法をしているが本質的に差はない。
まとめ
vieta jumpingと似た論理を使う良問でした。