https://www.erdosproblems.com/
にある
https://www.erdosproblems.com/315
を解決したという話です. (ただし後述するようにオリジナリティは怪しいです)
とりあえず問題を書くための準備をしていきます:
シルベスター数列
が成立します. 証明は帰納法すればokです.
正整数の無限列
このとき,
(ここで,
これが解けたという話をしていくのですが, 先にどうオリジナリティが怪しいかという話をしておきます:
まず, 上の問題に対して, 次のような有限バージョンが考えられます(こっちの方が自然な気もする):
正整数の列
このとき,
で, これはすでに解かれています.
英語版wikipedia
によると1919年の論文ですでに言及されているらしいです. 自分もerodosの問題を考えるにあたり, とりあえず上の命題の証明(
Sou
)を読みました.
すると, 大体そのままの手法でerdosの方の問題が解けてしまいました. なのでオリジナリティが怪しいというわけです.
あとそもそも https://www.erdosproblems.com/ はerdosとは関係ない個人サイトなので, もうすでに解かれている(けどサイトが更新されていない)という可能性もあると思います. 解法が初等的だし.
もしすでに解いてた文献があればご一報ください. 以下証明に入るので常体です.
(追記:2025/3/19) arXivに論文としてあげました. こっちの方が行間がうまってて丁寧かも?(英語だけど) https://arxiv.org/abs/2503.02317 (追記終)
まず, 問題をやや一般化して述べる. そのためにシルベスター数列を一般化し, 性質について調べる.
正整数
正整数
1,2は
このとき, 数列
従って, どちらの数列も収束先を
後半は命題1の3番目の不等式から従う.
このとき,
次が大事な補題となる. (本質的に Sou の議論をパッケージ化したもの.)
このとき, 任意の正整数
もし,
もし,
よって,
すると,
この補題は Sou のpropsitionと同一だが, self-containednessを上げるためにここで述べる.
正の実数列
このとき,
必要なら
あとは補題2を上手く使っていけば定理1が示せる. 示したい定理を再掲する:
このとき,
まず,
数列
が成立する. 命題1の4と合わせ, 数列を
正の実数列
ここで,
代入計算により,
よって, 任意の正の整数
最後の等式に, 命題1の3,4を用いた. これにより, 条件1の前半がわかった.
次に後半を示す.
条件2は
よって, 補題2が使え, 任意の
として,