立体の切断図では、見えている二点だけを結び続けると、同じ平面にない線まで描いてしまいます。先に平面を決める三点を固定し、その後で立方体の各面との交線を引きます。
一辺1の立方体を考えます。一つの頂点を $O$ とし、$O$ から出る三辺の中点をそれぞれ $P,Q,R$ とします。この三点を通る平面で立方体を切ります。
座標を使うなら
$$
O=(0,0,0),\quad
P=\left(\frac12,0,0\right),\quad
Q=\left(0,\frac12,0\right),\quad
R=\left(0,0,\frac12\right)
$$
と置けます。
$P,Q,R$ は同一直線上にないので、一つの平面を定めます。その方程式は
$$
x+y+z=\frac12
$$
です。三点を代入すると、いずれも左辺が $1/2$ になります。
単位立方体の一頂点から出る三辺の中点P、Q、Rと三角形PQRの切断面
2026年8月31日に作成したFermion自作図。学校問題を転載せず、青い三角形で切断面、右側で小四面体の体積計算を示しています。
立方体の底面 $z=0$ では、切断面の式は
$$
x+y=\frac12
$$
となり、交線は $P$ と $Q$ を結ぶ線分です。同様に $y=0$ の面では $P$ と $R$、$x=0$ の面では $Q$ と $R$ を結びます。
したがって切断面は三角形 $PQR$ です。三辺の長さを確かめると
$$
PQ=\sqrt{\left(\frac12\right)^2+\left(-\frac12\right)^2}
=\frac1{\sqrt2}.
$$
$QR,RP$ も同じ長さなので、切断面は正三角形です。面積は
$$
\frac{\sqrt3}{4}\left(\frac1{\sqrt2}\right)^2
=\frac{\sqrt3}{8}
$$
となります。
頂点 $O$ 側にできる四面体 $OPQR$ を見ます。$OP,OQ,OR$ は互いに直交し、長さはすべて $1/2$ です。
直方体の一つの頂点から出る三辺を使う四面体の体積は、三辺を持つ直方体の $1/6$ です。したがって
$$
V_{OPQR}
=\frac16\cdot\frac12\cdot\frac12\cdot\frac12
=\frac1{48}.
$$
立方体の体積は $1^3=1$ なので
$$
V_{OPQR}:V_{\text{cube}}=1:48.
$$
残った立体の体積は
$$
1-\frac1{48}=\frac{47}{48}
$$
です。
もし切断点が三辺上で頂点 $O$ から同じ割合 $r$ の位置にあるなら、切り取られる四面体の直交三辺はすべて長さ $r$ です。直三角錐の体積公式から
$$
V=\frac16r^3
$$
となります。今回は $r=1/2$ だから
$$
\frac16\left(\frac12\right)^3=\frac1{48},
$$
先ほどの計算と一致します。
ここで $1/8$ と答えないよう注意します。$1/8$ は三辺が半分の直方体の体積です。四面体はその直方体の $1/6$ しかありません。
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