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競技数学解説
文献あり

【和訳】Fontene's Theorems の主張と証明

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 8割くらい自分用の備忘録みたいなものです.

 タイトルより多い情報は載っていません.
 エアプなのでいろいろ汚いと思います.
 必要知識はないです(船旅1~4章?)

第一フォントネーの定理

Fontene's First Theorem

 三角形$ABC$と点$P$について,その中点三角形を$\triangle A_1B_1C_1$とし,$P$の垂足三角形を$\triangle A_2B_2C_2$とする.直線$B_1C_1$と直線$B_2C_2$の交点を$X$,直線$A_1C_1$と直線$A_2C_2$の交点を$Y$,直線$A_1B_1$と直線$A_2B_2$の交点を$Z$とすると,3直線$A_2X,B_2Y,C_2Z$および2円$(A_1B_1C_1),(A_2B_2C_2)$は1点で交わる.

主張は黄の共点 主張は黄の共点

 $(ABC),(A_1B_1C_1),(A_2B_2C_2)$の中心をそれぞれ$O,E,O'$とする.

 $A$から直線$OP$に降ろした垂線の足を$F$とし,$A_2$$B_1C_1$に関し対称移動した点を$L$とする.

 いま明らかに$AL\parallel BC$であるから,$\angle ALP=90^\circ$である.

 $A,C_2,P,F,B_2$$(AP)$上にあり,$A,C_1,F,O,B_1$$(AO)$上にあるから,$\angle FC_1X=\angle FAB_1=\angle B_2C_2F=\angle XC_2F$ が得られ,$C_1,X,F,C_2$は共円.

 直線$FX$$(AP)$の交点を$L'$とするとReimの定理(aminoの補題)から$AL'\parallel B_1C_1$がわかるから$L=L'$,すなわち$L,X,F$は共線.

 直線$A_2X$$(A_1B_1C_1)$の交点を$Q$し,$Q$を直線$B_1C_1$に関し対称移動した点を$F'$とする.直線$B_1C_1$に関する対称変換を$S_{B_1C_1}$とする.いま$S_{B_1C_1}$$A$$A$から$BC$に降ろした垂線の足にうつるが,これは$\triangle ABC$の九点円$(A_1B_1C_1)$上にある.したがって$F$$(AO)$上にあるとわかる.

 さらに$S_{B_1C_1}$$A_2$$L$にうつす.これと$A_2,X,Q$の共線をあわせ$L,X,F'$の共線がわかる.以上より$F=F'$であるとわかる.したがって$XL\times XF=XQ\times XA_2=XB_2\times XC_2$であるから$Q$$(A_2B_2C_2)$上にある.よって示された.

第二フォントネーの定理(直線の方)

Fontene's Second Theorem(直線の方)

 三角形$ABC$とその外心$O$を通る定直線$d$に対し,$d$上を点$P$が動くとき,$P$の垂足円は九点円上の定点を通る.

!FORMULA[69][37112][0]が青線上を動くとき!FORMULA[70][37143][0]が定点 $P$が青線上を動くとき$Q$が定点

 上の証明($Q$$F$$B_1C_1$に関し対称)と,$O$$\triangle A_1B_1C_1$の垂心であることをあわせて$Q$$d$の九点円に対する反シュタイナー点である.特にこれは定点であるから示された.

第二フォントネーの定理(強化版)

Fontene's Second Theorem(強化版)

 三角形$ABC$とその外心$O$を通る定直線$d$に対し,$\mathcal{H}$$d$の三角形$ABC$での等角共役の像とすると,$d$または$\mathcal{H}$上を点$P$が動くとき,$P$の垂足円は$\mathcal{H}$の中心(特にこれは九点円上の定点)を通る.

$\mathcal{H}$上で動く点を$P'$とし,その等角共役点($d$上を動く)を$P$とします.他の点の名前は定理2から引き継ぎます.

 $P$$P'$は垂足円を共有するから,$\mathcal{H}$の中心が$Q$であることを示せば良い.todo:書く

第三フォントネーの定理

Fontene's Third Theorem

 三角形$ABC$と点$P$について,$P_0$$P$の等角共役点とすると,$P$の垂足円が九点円と接することは$O,P,P_0$が共線であることと同値.

 $(A_1B_1C_1)$$(A_2B_2C_2)$が再び交わる点を$Q'$とすると,$Q'$$OP_0$の反シュタイナー点であることがわかる.いま$Q=Q'$であることは2直線$OP,OP_0$が一致することと同値であるから示された.

演習問題

 三角形$ABC$について,その中点三角形を$\triangle A_1B_1C_1$とし,($H$の)垂足三角形を$\triangle DEF$とし,3点$X,Y,Z$$X=EF\cup B_1C_1,Y=DF\cup A_1C_1,Z=DE\cup A_1B_1$と定める.
 このとき3直線$DX,EY,FZ$は九点円上の一点で交わる.また,3直線$A_1X,B_1Y,C_1Z$も九点円上の一点で交わる.

 Fontene's First Theorem より明らか.

(問題1の一般化)

 三角形$ABC$とオイラー線上の点$P$について,その中点三角形を$\triangle A_1B_1C_1$$P$の垂足三角形を$\triangle DEF$とし,3点$X,Y,Z$$X=EF\cup B_1C_1,Y=DF\cup A_1C_1,Z=DE\cup A_1B_1$と定める.
 このとき3直線$DX,EY,FZ$は九点円上の一点(特に問題1と同じ点)で交わる.

 オイラー線は外心を通るから,Fontene's First Theorem と Fontene's Second Theorem より明らか.

 三角形$ABC$について,その中点三角形を$\triangle A_1B_1C_1$とし,($H$の)垂足三角形を$\triangle DEF$とし,3点$X,Y,Z$$X=EF\cup B_1C_1,Y=DF\cup A_1C_1,Z=DE\cup A_1B_1$と定める.
 このとき,$(A_2B_2C_2)$の中心$O$$\triangle XYZ$の垂心.

 todo:書く

参考文献

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更新日:711
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noppi_kun
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