考え軽くをまとめながら解答書いていきます。
で与式の代入を表すことにする。
まず解はだけ...?
単射は言えそう。として
からが分かってなら周期的になる事が分かる。しかしそれがの値域が無限集合であることに矛盾するみたいな感じ。と固定しても証明できそう。以下厳密に証明する。
とする。
と定める。 でを動かすことでの値域は無限集合であり でであるからを動かすことでは無限集合となる。
となる正の整数が存在したと仮定して矛盾を導く。
よりである。また非負整数においてが成り立つ。この等式を繰り返し用いることで任意のにおいてはのいずれかと値が同じであるからが無限集合であることと矛盾する。よって補題は示せた。
単射であることを上手く使いたい。
とすれば右辺が対称になるからと入れ替えれば良さそうだ。しかしその前にとなるようなの存在を否定しないといけない。
としたらでとなって周期的となって矛盾しそう。というかでとなって単射性に矛盾しそう。
よりであるから
であるがから
これは単射性に矛盾する。
から
これは強力な等式であるがとの大小関係に注意しなければならない。
としたら補題2を使っていい感じになりそう。
にを代入し単射性から
1番上のときは補題2より矛盾であるのででを得る。は任意に取れるのでの値域は以上の全ての整数である。
に、より一般的にを代入したらいい感じに。
を示せばさらに議論が進みそう。これは周期性からすぐ示せる。
と仮定して矛盾を示す。単射性から
なら補題2から矛盾だからとする。から
補題2から矛盾。
先ほどの式から
が入ってて扱いにくそうだが法の剰余で考えるととても扱いやすそうな式。で
となって相性良さそう。がの倍数となるようなについての補題を以下示す。
においてからとは互いに素であるから補題の主張はすぐに分かる。
を使って以下の補題を示す。
から
ではの倍数。補題5より
はの倍数、はと互いに素となるように取ればはの倍数となる。
補題6から特にが分かる。
これと補題3と単射から任意のでになることが証明できそうだ。補題3からの値をは取るがでだからとなる。特に両辺の要素数は同じだからはの並び替えである。これをとで比べることでが分かりそう。
補題3よりとなるが存在するが補題6からであるからより。以下帰納法で示す。がで成り立つと仮定する。補題3よりとなるが存在する。と仮定すると帰納法の仮定よりとなり矛盾。よってとなる。帰納法よりとなる。
十分性はすぐに分かる。
感想
ISL N8にしては簡単だったと思います。整数の関数方程式で倍数、剰余を考えることはつい忘れてしまいますが大事ですね。