ご無沙汰してました。
コラッツ予想を2進法で考え20年ほど経過しました。
2年ほど前に見つけたことを紹介します。
興味を持っていただけると嬉しいです。
以前の記事で、コラッツの手順で出てくる奇数列を2進法で表すと、『3倍して、最下位のビットを繰り上げる』のと一緒、みたいな話を書きました。
2年ほど前に『奇数と有限長ビット列が1対1対応するのはいいんだけど、奇数って、ほっとくと変にでかい数になったりするの、やだなー』と思い始めました。
そこで考えたのが、『有限長ビット列を1以上2未満の有理数に1対1対応できねーかな』って発想でした。
「なんで『0以上1未満』じゃねーの?」って?
実は、以下の変換により、『最上位ビットを
ここからちょっと数式で表します。
ある奇数
つまり、
ここで、
この
(あらためて数式に表してみるとすっきりするー。)
具体的な奇数でやってみますね。
例えば、10進法の『19』って、2進法で表すと『10011』になりますよね。
つまり、
ここで出てきた
から、
に変換する、ってことね。
これだと任意の奇数を1以上2未満の有理数に1対1対応で変換できますよね。
例えば、初期値
ですよね。
これを、奇数だけ引っ張り出すと、
ってなりますね。
これをいつもの『2進3倍繰上げ』の『白黒表示』にするとこうなります。
『2進3倍繰上げルール』の初期値9で1になるまで
この図は前に書いた記事からの流用です。
これを、さっきの方法で有理数化してグラフにしたのがこちらです。
初期値9でコラッツの奇数列を有理数化したグラフ
これだけ見ても、『初期値9を有理数1.125に変換して、最後1.00になっとるだけやないけ』と言われそうですが、その通りです。
びっくりしていただくのはここからです。
すでに何度か見ていただいているかと思いますが、初期値27にすると、
悪名高き『初期値27』
これを有理数化してグラフにすると、こうなります。
『初期値27』で奇数列を有理数化
んー、まだまだ、『増えたり減ったりしてるだけ』にしか見えませんよね。
ここで、線を消して、点だけにしてみます。
『初期値27』で奇数列を有理数化(線を消しました)
いかがでしょう?
点が綺麗に並んでる感じ、しますね。
『初期値
これをまた、有理数化して、点だけ打ってみます。
『初期値
点列が綺麗に曲線を描いていますね。
最後の5or6個は曲線からずれている感じがします。
これは、『最下位ビットからの繰上げの影響』だと思います。
単純に、『3の累乗』を2進数表示して、さっきの方法で有理数化して点を打っていくと、綺麗な曲線が延々と続きます。
まとめというほどのお話にもなりませんが、2年ほど前にこの結果を得て、『コラッツ予想って結局のところ、奇数を3の累乗倍することと、最下位ビットを繰上げることの組み合わせなんだな』って、あらためて考えるようになりました。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
ご笑覧いただけてれば幸いです。(^_^)