JMO2024本選問1~3の問題と僕なりの解答を載せます 間違えてたらごめんなさい
問題パートと解説パートに分かれてます
問題
を以上の整数とする.個の実数の組であって,がの並び替えであるようなものをすべて求めよ.
ただし,自身もの並び替えである.
正の整数に対して定義され正の整数値をとる関数であって,任意の正の整数に対して
をみたすものをすべて求めよ.
ただし,正の整数に対し,との最小公倍数をで表す.
平面において,座標と座標が以上以下の整数である点を良い点とよぶ.また,以下の条件をすべてみたす点について,折れ線をZ型折れ線とよぶ.
- はすべて良い点である.
個の型折れ線が以下の条件をみたすとき,正の整数としてありうる最小の値を求めよ.
どの良い点についても,以上以下の整数が存在して,が上にある.
ただし,折れ線とは,線分(いずれも端点を含む)を合わせた図形のことである.
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↓ 解 答 で す ( か ら 順 番 に )
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解答
問1
求める答えはのみである.
は条件をみたすから,かつ条件をみたすものが存在しないことを示す.
以下をみたす整数に対しとする.
証明:条件よりとの総和は等しい.
またより
,
のうち最大値,最小値をとるもののうち一つをそれぞれとすると,補題とからが分かる.
はそれぞれのいずれかに等しいから
が成り立つ.
対称性より(←飛躍しすぎな気もする...)としてよい.このとき
仮定よりだから,となり,帰納的に以下のすべての整数に対してとなるが,
よりこれはに矛盾.よって答えはのみ.
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↓ 問
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問2
求める答えはのみである.は条件を満たす.
証明:任意のについて,(はと互いに素な以上の整数)を取れるので,これを代入すると
(右辺)
よってより,
より
(aは以上の整数)とすると,補題より,よってだから
(左辺)
(右辺)
よって
左辺はの倍数より
証明:☆にを代入して
これとより
左辺はの倍数よりはの約数.よって
補題より☆にを代入して
より
よりとすればが答え.
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↓ 問
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問
最小値はである.まずのときの構成を示す.
以上以下の整数に対しの端点をそれぞれとする(問題文の定義と同じ順番とする)と
のとき
のとき
とすれば条件を満たす.
次にを示す.
座標がまたは,座標が以上以下の整数である点を優れた点とよぶ.このとき,各型折れ線は優れた点を高々つしか通らないから,優れた点上すべてに型折れ線が引かれているためには少なくとも以上である.
のとき,すべてが優れた点をつ通るが,このとき座標を通る型折れ線は存在しないから不適.
よってが示された.
問は本番解き切っていない(し、なんなら本番の解法とちょっと違う)ので結構行間があるかもです(この構成が条件を満たすかとか座標(1,1)を通らないこととか わからんけど)
問は解けないので解説は書きません