正三角形に補助線を引いてたらあることに気づいた②です。
やっていきましょう。
図1のような、$\LARGE{合同な2つの三角定規型の直角三角形}$を組み合わせてできた$\LARGE{長方形ABCD}$を考えます。
次に、$\LARGE{ABCDの対角線BC}$を引き、$\LARGE{AC}$との交点を$\LARGE{E}$とします(図2)。
$\LARGE{⊿ABC}$と$\LARGE{⊿CDA}$は合同であり、$\LARGE{ABCD}$は$\LARGE{長方形}$なので、$\LARGE{AC}$は$\LARGE{ABCDの対角線}$であることが分かります。
そのため、
$\LARGE{AC=BD}$
です。
また、$\LARGE{AB=DC}$、$\LARGE{AD=BC}$であり、$\LARGE{⊿ABC}$と$\LARGE{⊿DCB}$は、$\LARGE{三組の辺の長さが等しい}$ため、$\LARGE{合同な直角三角形}$であることが分かります。$\LARGE{∠DCB=90°}$なので、$\LARGE{⊿DCB}$は$\LARGE{⊿ABC}$を、$\LARGE{Eを軸に折り返した図形}$であることが分かります。
そのため、$\LARGE{∠CAB=∠CDB}$、$\LARGE{∠BCA=∠DBC}$であり、
$\LARGE{∠CDB=∠CDE}$
$\LARGE{=30°}$
$\LARGE{∠DBC=∠EBC}$
$\LARGE{=60°}$
です。
$\LARGE{∠DCA=∠DCE}$
$\LARGE{=90°-60°}$
$\LARGE{=30°}$
なので、
$\LARGE{∠DEC=180°-30°×2}$
$\LARGE{=180°-60°}$
$\LARGE{120°}$
であり、$\LARGE{⊿DEC}$は$\LARGE{DE=EC}$の$\LARGE{二等辺三角形}$であることが分かります。また、$\LARGE{∠BEA}$は$\LARGE{∠DECの対頂角}$に当たります。$\LARGE{対頂角の関係にある角は等しい}$ので、$\LARGE{∠BEA=∠DEC}$であり、
$\LARGE{∠BEA=120°}$
です。さらに、$\LARGE{∠ABD=∠ABE}$は、$\LARGE{∠CDBの錯角}$に当たります。$\LARGE{錯角の関係にある角は等しい}$ので、$\LARGE{∠ABD=∠CDB}$であり、
$\LARGE{∠ABD=30°}$
です。$\LARGE{⊿BEA}$は、$\LARGE{BE=EA}$の$\LARGE{二等辺三角形}$であることが分かります。そして、$\LARGE{AB=DC}$であり、$\LARGE{⊿DEC}$と$\LARGE{⊿BEA}$は$\LARGE{対応する辺の長さが等しい}$ので、$\LARGE{合同な二等辺三角形}$であることが分かります。
そのため、$\LARGE{EA=BEかつBE=ECかつEC=DE}$であり、さらに、
$\LARGE{⊿DECの面積=⊿BEAの面積}$
です。
$\LARGE{∠CEB=180°-60°×2}$
$\LARGE{=180°-120°}$
$\LARGE{=60°}$
であり、$\LARGE{⊿CEB}$は$\LARGE{正三角形}$であることが分かります。そのため、$\LARGE{EB=BC}$です。
また、$\LARGE{AD=BC}$なので、$\LARGE{⊿DAE}$と$\LARGE{⊿CEB}$は、$\LARGE{三組の辺の長さが等しい、合同な正三角形}$であることが分かります。
そのため、
$\LARGE{⊿DAEの面積=⊿CEBの面積}$
です。
$\LARGE{⊿ABC}$は$\LARGE{⊿BEA}$と$\LARGE{⊿CEB}$で構成されており、$\LARGE{CE=EA}$なので、$\LARGE{E}$は$\LARGE{ACを二等分する点}$であることが分かります。また、$\LARGE{高さ}$は$\LARGE{⊿BEA}$も$\LARGE{⊿CEB}$も$\LARGE{共通}$であるため、
$\LARGE{⊿BEAの面積=⊿CEBの面積}$
です。$\LARGE{ABCD}$は、$\LARGE{面積が等しい4つの三角形}$で構成されていることが分かります。
$\LARGE{⊿BEA}$と$\LARGE{合同な図形3つ}$を、$\LARGE{角が120°の頂点を重ねて、面積が重ならないように並べる}$と、$\LARGE{一辺がABの正三角形と合同な図形}$になることが分かります。
そのため、
$\LARGE{⊿BEAの面積×3=一辺がABの正三角形の面積}$
です。
また、
$\LARGE{ABCDの面積× \frac{1}{4} =⊿CEBの面積}$
であり、$\LARGE{一辺がBCの正三角形の面積}$になることが分かります。
$\LARGE{ABCDの面積}$を$\LARGE{比}$で表すと、
$\LARGE{⊿BEAの面積×3:⊿CEBの面積}$
$\LARGE{⊿BEAの面積×3:⊿BEAの面積}$
$\LARGE{=一辺がABの正三角形の面積:一辺がBCの正三角形の面積}$
$\LARGE{=一辺がヨコの正三角形の面積:一辺がタテの正三角形の面積}$
$\LARGE{=3:1}$
となります。
よって、
$\LARGE{2つの合同な30°、60°、90°の直角三角形でできた長方形}$の$\LARGE{面積}$を$\LARGE{3:1}$に分けた時、$\LARGE{3}$は$\LARGE{長方形のヨコを一辺とした正三角形}$の$\LARGE{面積}$であり、$\LARGE{1}$は$\LARGE{長方形のタテを一辺とした正三角形}$の$\LARGE{面積}$である
ことが分かります。
PS
フィールズ賞を獲得し、算数オリンピックの創設に関わった広中平祐氏の訃報を本日知りました。ご冥福をお祈りいたします。