作問ミスがあったと話題の2024早稲田理工数学ですが,2番について、FPSで考えてみたら一般のに対する表示が得られましたので書いてみます.
早稲田理工2024 2番
のいずれかを個並べてできる列のうち,その総和がの倍数となるものの個数をとする.を求めよ.
例えばなら,のつで,です.原題では漸化式に関する誘導が何問かあって,でを求めよ,という問題でした.これをFPSで考えてみます.はそれぞれでに等しいですから,今我々が求めたいのは,のの係数和となります.ですから,として,(はの乗根)を求めればよいです.なぜこれで乗の関する係数和が求まるかというと,多項式に対して
であり,のとき,
のとき,
であることがわかります.ですから,のときのみ,係数が残ってで割るとうまく行きます.
よって,として,
となります.途中でド・モアブルの定理と,最後の式変形では,ゆえ,虚部が打ち消されて,実部の倍になることを用いました.という訳で,結局,
が言えました.結構綺麗ですよね.面白い.今年の試験,番みたいな作問ミスもあればこの問題みたいに綺麗なものもあったりと,よく分からない試験ですね…