今回は算数オリンピックのファイナル問題に挑戦します。
自力の解法で解けたので、それを紹介。
それでは、参りましょう。
(以下の問題は、「算数オリンピックに挑戦 2004-2007年度版―スポーツ算数の祭典に参加しよう (ブルーバックス 1586)」から抜粋。図は自作しました。)
図1のX°を求めなさい。
これより下は解説になるので、自分で挑戦してみたい方はスクロール注意。
まず、図2のようにそれぞれの頂点を頂点A、頂点B、頂点C、頂点Dとします。
次に、辺ADを頂点Aから頂点Dの方向へ、辺BDを頂点Bから頂点Dの方向へそれぞれ伸ばすよう補助線(赤線)を引きます。
また、辺BDの延長線と辺ACの交点をE、辺ADの延長線と辺BCの交点をFとし、EとFを結んで辺EFとなるよう補助線を引きます(図3)。
∠ADB=180°-(20°+80°)
=180°-100°
=80°
であり、
∠BAD=80°、∠ABD=20°
なので、⊿ABDは底角が80°の辺ABと辺BDを等辺とした二等辺三角形であることが分かります。そのため、
辺AB=辺BD
です。
また、辺AFは辺ADの延長線なので、
∠BDF=180°-∠ADB
=180°-80°
=100°
です。
∠BFD=180°-(∠DBF+∠BDF)
=180°-(20°+100°)
=180°-120°
=60°
であり、また、
∠AEB=180°-(∠ABE+∠BAE)
=180°-(20°+{80°+20°})
=180°-(20°+100°)
=180°-120°
=60°
です。
⊿ABEと⊿BDFは、
∠ABE=∠DBF
∠BAE=∠BDF
∠AEB=∠DFB
であり、対応する角の大きさが等しいです。
また、辺AB=辺BDであることから、⊿ABEと⊿BDFは合同な三角形であることが分かります。
∠BAEを挟む辺である辺ABと辺AEのうち、辺ABは辺BDに対応するため、辺AEは⊿BDFの∠BDFを挟む辺である辺BDと辺DFのうち、辺DFに対応することになります。そのため、残りの辺BEは辺BFに対応することになり、
辺AE=辺DF
辺BE=辺BF
という関係であることが分かります。
⊿BEFは、辺BE=辺BFであり、∠EBF=20°です。
∠EBFは二等辺三角形BEFの頂角に当たり、よってその底角に当たる∠BEFと∠BFEの関係は
∠BEF=∠BFE
となり、底角の大きさは
∠BEF=∠BFE
=(180°-20°)÷2
=160°÷2
=80°
であることが分かります。
∠DFE=∠BFE-∠BFD
=80°-60°
=20°
であり、
∠DEF=∠BEF=80°
なので、
∠EDF=180°-(∠DFE+∠DEF)
=180°-(20°+80°)
=180°-100°
=80°
となります。
∠EDF=80°=∠DEFであるため、⊿DEFは、∠DFEを頂角とした二等辺三角形であることが分かり、二等辺三角形の頂角を挟む2辺は等辺であるため、
辺DF=辺EF
であることが分かります。
∠CEF=180°-(∠AEB+∠DEF)
=180°-(60°+80°)
=180°-140°
=40°
であり、
∠ECF=∠ACB
=180°-({80°+20°}+{20°+20°})
=180°-(100°+40°)
=180°-140°
=40°
です。
⊿CEFは、∠CEF=40°=∠ECFであるため、∠CFEを頂角とした二等辺三角形であることが分かります。頂角を挟む2辺は等辺であるため、∠CFEを挟む二辺である辺CEと辺CFの関係は
辺CE=辺CF
となります。
また、辺EF=辺DFであるので、
辺CF=辺EF=辺DF
となります。
⊿CDFは、辺CFと辺DFを等辺とした二等辺三角形であることが分かります。
辺CFと辺DFが挟む∠CFDが⊿CDFの頂角に当たり、その大きさは
∠CFD=180°-∠BFD
=180°-60°
=120°
です。
二等辺三角形である⊿CDFのうち、∠CFDが頂角に当たるので、残りの∠CDFと∠DCFが底角に当たります。そのため、∠CDFと∠DCFの関係は
∠CDF=∠DCF
であることが分かり、その大きさは
∠CDF=∠DCF
=(180°-120°)÷2
=60°÷2
=30°
であることが分かります。
Xの角度は、
∠ACB-∠DCF=40°-30°
=10°
よって、
が答えとなります。