コラッツ予想を肯定する証明(第三報)
初めに: この記事は【コラッツ予想を肯定する証明】や、【コラッツ予想を肯定する証明(第二報)】での有限判定の計算の間違いを指摘された物を改造したものである。
1 コラッツ演算による一般式の定義
コラッツ演算を次のように定義する。
つまり、偶数演算が要求された場合、偶数演算は、一度要求されたら奇数になるまで回実行されます。このように定義すると、奇数 と偶数 に分けることができる。 ただし、偶数演算の初回は 、以下 などとする。
この定義に基づいて、奇数演算の回数 と偶数演算の回数を変数とし一般式を定義する。与えられた最初の偶数自然数をとし、次の奇数自然数ををとする。Collatz m 回で指定された奇数演算を繰り返した結果は、 とになります。
初めに与えられた自然数が偶数の場合
ここで は変数で で、奇数になるまで 2 で偶数演算されます。次に奇数演算が行われ、
結果として、
その後、コラッツ演算が繰り返えされ、一般項は、
(1)
但し、
とする。
2 Collatz 操作によって生成される循環シーケンスの有無
とすると、
偶数割る奇数であるから、
で、では右辺が負数になるのでとする仮定は背理し、で有るから、を考えれば良い。
の場合、
で有るから、整除されるが、奇数演算が行われる前には1に収束するから除外されている。依って、の場合のみ次の計算に移行できる。
の場合、
で有るので、で有るが、 で無ければならないので、整除出来ずとする仮定は背理しで有る。依って、
で有る。
と仮定すると、
で有る。
で有るから、
で有るなら、恒等的に成り立つ。
で計算したように、
は、仮定の条件に関係なくコラッツ演算に従った計算による結果でも有るので、とする仮定は肯定される。
よって、
で有る。
とすると、と同様に計算される。又、の場合、
で有るので、とする仮定が背理し、で有る。
の場合、
は、の続きとして、計算されるが同じで計算されるので有るから、
である。よって、
で有るので、自然数に整除出来ず、とする仮定は背理しで有る。よって、
で有る。
の場合、と仮定すると、
で、
と仮定すると、整除出来ないから、で仮定は肯定される。
又、の場合、の仮定は肯定される。
の場合、
は、と同じの続きとして計算されるから、
で有るから、自然数に整除出来ず、
で有るので、とする仮定は背理しで有る。
よって、で有るから、数学的帰納法により循環数列は無い。
3収束
3-1 増減状態の確認
一般式式から、
で、
で、とすると、
で有るから、の奇数で無ければ成らない。
で有るから、と成り、増大する。
とすると、
の偶数で無ければ右辺が偶数に成らない。
依って、で無ければ右辺が偶数に成らない。
依って、と成り、で有るから、減少する。
とすると、
依って、有るので、で減少する。
この様な増減の中で減少する場合でも増大する場合でもコラッツ演算を続けると循環数は無い事からは全て違う値であるので、必ずになる事が有るだろうと思われる。
3-2 収束の確認
で有れば、次の割り算で必ず1に収束する。
で表し、とすると、で有るから、となり、無限にある自然数に対して、も無限(無限大の濃度の定義)に有る。依って、コラッツ演算は必ず1に収束する。
4 結論
循環数列の無い事と1に収束する事によってコラッツ予想を肯定した。