初めまして。国立大学二次受験が迫っている高校3年生・半額と申します。
本日は、現実逃避も込めて記事を書きました。拙い内容ですが、どうぞ最後までご覧ください。
皆さんは相加・相乗平均の大小関係をよくご存知のことだと思います。今回は、それを使った漸化式のお話【クザーヌスが発見した円周率の求め方】をしていこうと思います。
まずはじめに、以下の漸化式を考えます。
で定められた数列{
それでは実際に代入して、実験してみましょう。
まだ法則性がはっきりしません。
さらに計算していくと、
であることがわかりました。
さて、この結果から予測できるのは
であるということですね。これは数学的帰納法を使えばすぐ証明できます(ここでは割愛します)。
次に、
としてもよく、さらに
と変形できますね。
ここで、
さらに、
となり、
ここで試しに
ここまで聞いても「そ、そうか……」としか思いませんよね。今度は、この漸化式の図形的な意味を考えていきましょう。
古代ギリシャの数学者・アルキメデスは、円に内接・外接する正多角形に着目して円周率の近似計算をしました。時は流れ中世、クザーヌスは正多角形に内接・外接する円に着目することを試みたそう。そんなクザーヌスの考えを追っていきましょう。
周の長さが
内接円の円周<正多角形の周の長さ<外接円の円周
すなわち
よって
であることが納得できるはずです(厳密な証明は積分により円の周の長さを出し、それと正多角形の周の長さと比較すれば良いかと思います)。
次に正
正
え?相加・相乗平均関係ないじゃん、って?いやいやそれがあるんですよ。余白が狭すぎるのでここでは示しませんが、
しかし、このπの求め方にはある重大な欠点があります。それは、収束がかなり遅いことです。
本日は以上です。
大変読みづらく長い文章になってしまったにもかかわらず、ここまで読んで頂きありがとうございます。
それではまたいつか。人生に数学の視点を!