注意
もしかしたらこの内容は既出かもしれません。一応私が独自に発見したものなので記事にしました。
数学的な注意
のとき、と定義します。
導入
次の等式を考えます:
この等式は、次のようにして証明されることが多いです:
これらを足し合わせて
両辺をで割ることで元の式が得られる。
この等式を組み合わせ論的にも証明できることを発見したので紹介します。
証明
まずのマス目を用意し、それぞれにまたはを書き込む。このとき、それぞれの書き込み方に対する「連続するのグループの個数」をで表すことにする。
のときの例
このとき、であるような書き込み方の総数は、次のようにして求められる:
マス目の間と両側の本の縦線の中から「個ののグループの開始位置と終了位置」を指定すればよい。開始位置と終了位置は必ず交互に現れ、最初の開始位置より左に終了位置が来ることはないので、これは相異なる本の縦線を選ぶことと同等である。したがってそのような書き込み方の総数は通りである。
ただし、のときはとする。
どのような書き込み方に対してもが必ず一意に定まるので、であるような書き込み方の総数をと書くことにすると、次の等式が成り立つ:
であるから、を改めてと書き直すと、与式が得られる: