今回は分数形の漸化式を行列を用いて解く方法について紹介します.
a1=4, an+1=4an−9an−2で定められる数列{an}の一般項を求めよ.
まず,(an+11)//(4an−9an−2)=(4−91−2)(an1)が成り立つことから,A=(4−91−2)とおけば,
(an1)//An−1(a11)=An−1(41)がわかります.なので,An−1を計算してやればanが求められます.
では,An−1を計算してみましょう.ケーリーハミルトンの定理からA2−2A+E=O⟺(A−E)2=Oを得ます.よって,B=A−EとおくとB2=Oです.これを用いるとAn−1が次のように計算出来ます:
An−1=(E+B)n−1=En−1+n−1C1En−1B+⋯=E+(n−1)B=(3n−2−9n+9n−1−3n+4)
これを先程の式に代入すると,
(an1)//(3n−2−9n+9n−1−3n+4)(41)=(3n+1n)
となり,an=3n+1nがわかりました!
ここまで読んでいただきありがとうございました.
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