こんにちは、itouです。
前回の記事
で考察したように、
という漸化式の解を求めることは難しいです。しかし、今回条件を付け加えることで初等関数でかける解を求める方法を発見しました!
以下
で定められる数列の一般項を
つまり、係数を固定して考えてみようということです。まずは基本的な定理を証明します。
一つ目と三つ目の等号は漸化式から、二つ目の等号は仮定からわかります。
である。
つまり、初期条件が一次独立な2つの一般項を表示できれば、全ての初期条件に対し解を表示できるということです。
多項式解が存在すると仮定して、
さて、具体例を見てみましょう。
ですが、これは計算するとすべて1だと分かります。ゆえに
ですが、これは計算すると奇数の列だと分かります。ゆえに
ですが、これは計算して階差をとることで、
ですが、定理1と例3より、
任意の
さて、上の例と同じ漸化式をみたし、初期条件が一次独立な解を見つけたいです。
そこで、
例えば、
ただし
が分かりました。
しかし、
ただし
のような興味深い解を求める方法は分かっていません。が、
ここまで読んで下さりありがとうございました。誤り等の指摘お願いします。また、前回の記事で参考文献を教えてくださったbisaitamaさんに感謝申し上げます。