limn→∞1logn∑k=1nsinπk
この極限を高校数学の範囲で求めることを最終目的として進めていきます。
x−x36<sinx<x
ddx(x−sinx)=1−cosx>0より単調増加だからx−sinx>0−sin0=0sinx<x次にd2dx2(sinx−x+x36)=x−sinx>0より単調増加だからddx(sinx−x+x36)=cosx−1+x22>cos0−1+02=0より単調増加だからsinx−x+x36>sin0−0−06=0以上より0<xで以下の不等式が成り立つ。x−x36<sinx<x
limn→∞1logn∑k=1n1k2曲線y=1x, y=1x+1のグラフの概形より∫0ndxx+1<∑k=1n1k<1+∫1ndxxが成り立つ。また、不等式の左右の値を計算すると∫0ndxx+1=[log(x+1)]0n=log(n+1)1+∫1ndxx=1+lognだからlog(n+1)<∑k=1n1k<1+lognlog(n+1)logn<1logn∑k=1n1k<1+1logn左右の極限をとってlimn→∞log(n+1)logn=limn→∞log(n+1)n+1⋅nlogn⋅(1+1n)=1limn→∞1+1logn=1よってlimn→∞1logn∑k=1n1k=1
∑n=1∞1n32≦nのとき n3−n<n3より1n3<1n3−nであるから∑n=1∞1n3<1+∑n=2∞1n3−n=1+12∑n=2∞(1(n−1)n−1n(n+1))=1+12(12−0)=54
(1)よりπk−π36k3<sinπk<πkk=1からnまでの総和をとって lognで割ると1logn∑k=1n(πk−π36k3)<1logn∑k=1nsinπk<1logn∑k=1nπk
左右の極限をとる。楽な方の右から計算する。(2)よりlimn→∞1logn∑k=1nπk=π⋯⋯(i)次に左も計算する。(3)より1logn{(∑k=1nπk)−5π324}<1logn∑k=1n(πk−π36k3)<1logn∑k=1nπklimn→∞1logn{(∑k=1nπk)−5π324}=π, limn→∞1logn∑k=1nπk=πより はさみうちからlimn→∞1logn∑k=1n(πk−π36k3)=π⋯⋯(ii)
(i), (ii)より はさみうちからlimn→∞1logn∑k=1nsinπk=π
4問構成でどれもそこまで難しくないので、全然大学入試に出ててもおかしくない問題だと思います。小さいxの値でsinxはxに近い値なので、「総和でとったらどうなるんだろうな~」って感じの興味本位で作りましたが、意外といい問題になって面白かったです。
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