大学院にいたとき、可微分多様体にはde Rhamの定理というすごい定理がある、と聞きました(きちんと学んでいない)。後述しますが、私の専門だったdiffeologyにもつながる定理なので、今回の勉強のゴールに設定しました。本ページでは
などを記載しています。
勉強するにあたってde Rhamの定理の「気持ち」を述べます。かなりふわっとしたand間違っている可能性のある説明となっています。
私の専門だったdiffeologyは多様体を一般化した概念です。de Rhamの定理から多様体の枠組みでは「de Rhamコホモロジー=特異コホモロジー」です。しかdiffeologyまで拡張するとde Rhamの定理が成り立たない例が存在します。一般化すると本質的な違いが浮き彫ります(多様体の中では違いが埋もれてしまって見えない、とも言えるでしょうか)。diffeologyという概念を通して見えない本質を垣間見ることができとてもワクワクします。
大学時代はdiffeologyの別の性質を調べていたため、(多様体含めて)de Rhamの定理は学んだことがありませんでした。Diffeologyへ繋げることを念頭に置いて、今回はde Rhamの定理を一旦のゴールとして勉強しようと思います。
微積、線型、群論、位相空間、多様体あたりの基礎は学んでいる状態(ただしだいぶ忘れてしまっているのであやふやな点は適宜復習する)。
John M. LeeのIntroduction to Smooth Manifolds(Second editon)
を読みます。分かりやすいと評判だったので選びました。また、pdfがネット上にあるのも選定理由の1つです。
https://julianchaidez.net/materials/reu/lee_smooth_manifolds.pdf
基本的に勉強したことのメモを書きます。細かい証明というよりは
などいい意味で「雰囲気」が伝わるように書きたいと思います(本当に細かく理解するのであれば教科書を読むのが最適だと思っています、無料で誰でも読めるし)。とは言っても、書いていくうちに書き方が変わることは大いにあり得ます。
数学科のよくない(と個人的に思っている)勉強あるあるが「目的を意識せずに教科書を頭から読むこと」だと思います。本筋を把握せず細部の証明であーだこーだー唸っていたのが学生時代の自分でした。社会人になってから「見通しを持って目的から逆算する大切さ」を学んだので、その考えを数学の勉強にも生かしていきたいと思っています。今回は
de Rhamの定理とその証明を理解する
を目的として、必要な項目をgemini君で抽出し勉強ロードマップを作成してもらいました。こちらを軸として勉強を進めていきます(もちろん補足としてその他の内容に触れる可能性は大いにあります)。また、ロードマップ中に間違った記述があるかもしれませんが、気づいたら修正していきます。
ちなみに生成AIを使ったロードマップ作成方法については別記事にまとめる予定です。
いろいろと書きましたが、とりあえずやってみて方針が変わることはありそうです。気長に勉強していくつもりですので、もしよかったらお付き合いいただけると大変嬉しいです。ご意見ご指摘もいつでもお待ちしております。