ご存知、リーマンゼータ関数のオイラー積表示
で、無限積は素数をわたっているけど、自然数にしたらどうなるのだろう。という事で、
を考えてみる。
(k=1の場合は分母がゼロなので除外)
素数の方はリーマンゼータ関数、自然数のほうは自然数ゼータ関数と呼んで区別する。
(僕が適当に考えた名前。知れ渡った呼び方があるならすみません。)
よく知られた素数ゼータ関数がある時点で、自然数ゼータは不適切じゃねと思ったがもう気にしないでください。切実
・
・
この二つは同値である事を認めれば、ただ逆数とった
と、収束する範囲が同じになる。
ということで、
やっぱリーマンゼータ関数で魅力的(主観)なのは、素数の積から円周率が出てくること。では、自然数ゼータ関数ではどうだろう。
部分積
を、考える。
神のお告げにより、分母分子
分母をどっさり因数分解
順序入れ替えて、分子の
両辺
右辺の極限、どこかで見たことがないだろうか。
答えを言うと、ガンマ関数のガウスの乗積表示(っていうか、定義)
が使える。
「
つまり、
きたーー
これで計算していってみる。
定理より、
リーマンゼータ関数では
因みに簡単な計算で
が分かるので、リーマンゼータ関数っぽい不思議さはあんまないかも。
定理より
相反公式を変形したら
を得るので、用いて計算すると
リーマンゼータでは閉じた形が未発見な
残念だけど、5以上の奇数ではガンマ関数を用いずには表せなかった。(僕の力不足かも分からん)
なぜなら、相反公式が使えなくなるから。
やっぱゼータにおいて、全ての自然数
一方、偶数だと計算できる。
なんともゼータらしい。
結果を載せると
加法定理とかの計算がなかなか大変。
上記の方法は全く通用しない。
世の中の他のゼータでも、整数以外で求められるのはまぁないから、難しそう。
でも一応、次からの方法で、無限積じゃない表示を得た。
最終はこれを示す。
無限積の形でできそうなことは済んじゃったので、
このように展開したときの、数列
リーマンゼータ関数では、
となって、各因数からの選び方が素因数分解に一致して、展開したときの係数は全て1だった。
言い換えると、
自然数を素数の積で表す方法は順序を除いて1通りである
となる。(1は素数0個の積)
自然数ゼータ関数では、素数が自然数に入れ替わるので
自然数(
ということ。
このとき、
例えば、
は、
よって、計算すべきは
となる。
という事は、ベル数
じゃあ完了、というわけはなく、ベル数は、異なる
素因数分解には同じ素数が何回も出てくることがある。よってその重複を省かないといけない。
では、求めよう、と言いたいところだが、簡単な計算では難しそう(主観)だと気づく。
なので、分かりやすいものから段階的に求めていこう
ただし、
証明は、、僕の日本語力が欠けるのでざっくりで。
大小(順序)で打ち切らず、約数全てで和をとっているので、
次に出す例を見れば何となくわかるけど、残りの項は、因数が重複している場合、
定理によると
(
右辺はちょっと睨んだら左辺になることが分かる。
また、平方数のときは
3のときも見てみる。
定理によると、
同じく3で割る必要がある。
この2つしかカウントされない
ので、3で割ったときに1とカウントされる為に1足しておく、ということ。
最後に
こんな感じ。(適当)
以上がすぐに分かる。
求めた
証明は、左辺、二重級数にして分子を基準に和をとろうとしたら得る
定理をそのままつっこんで計算する
きたぁ。
あとはこの漸化式をどうにかして解いて、
何項間漸化式ってレベルではなさそう。
と、思いきやなんとも都合よく、コーシー積ぽくなっている。
ので、母関数を計算してみる。
これを用いれば
となるので、移項、微分に注意すると
を得る。きたぞ。
うぉー。
と、いうことで係数は微分で出てくるので
テイラー展開は大変そう。
都合よく行くことが多くて、良い感じの関数だった。
最後の等式は全くもって
読んでくれてありがとうございました
間違いあれば指摘ください
最初のガンマ関数による表示は、似たようなことがリーマンゼータでもできないか?
素数版ウォリス積みたいな。
関数等式とか、そもそも解析接続があるのか分からないけど、もしあるなら、自然数の分布がわかるのか?
分かったとしたら、逆に非自明零点(あるのかも謎)が分かるのか?
因みにグラフをみると、
素数、自然数じゃなくて、奇数、合成数とかではどうなる?
無限積は素数も含むので、リーマンゼータ関数を因数に持っていると考えられる。
ということは、同じ零点も持つ?合成数だけの積は、極が生まれる?