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算数解説

スーパーの特売問題

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$$$$

はじめに

ネットで見つけた問題について考えてみた。

内容量が$a$グラムで、定価が$p$円の商品がある。
この商品について、次の特売方法を検討する。

  1. 値段を変えずに $c$% 増量する
  2. 内容量を変えずに、値段を $c$% 引きする。

消費者にとって、より お得なのはどちらか

1グラムあたりの値段を考える。

定価のとき

1グラムあたりの値段 $\mu$
$$\mu=\frac{p}{a}$$

(1)のとき: $c$%増量

値段が $p$円、量が$a\cdot \displaystyle{\frac{100+c}{100}}$グラムなので

1グラムあたりの値段$\mu_1$
$$\mu_1=\frac{p}{a} \cdot \frac{100}{100+c}$$

(2)のとき: $c$%引き

値段が $p\cdot \displaystyle{\frac{100-c}{100}}$円、量が$a$グラムなので

1グラムあたりの値段$\mu_2$
$$\mu_2=\frac{p}{a} \cdot \frac{100-c}{100}$$

比較

\begin{align} \mu_1 - \mu_2&=\frac{p}{a} \left\{ \frac{100}{100+c} -\frac{100-c}{100}\right\} \\[10px] &= \frac{p}{a} \cdot \frac{100^2-(100-c)(100+c)}{100(100+c)} \\[10px] &= \frac{p}{a} \cdot \frac{100^2-(100^2-c^2)}{100(100+c)} \\[10px] &= \frac{p}{a} \cdot \frac{c^2}{100(100+c)} \end{align}
ここで$p,a,c \gt 0$なので
$$\mu_1 \gt \mu_2$$
よって1グラムあたりの値段が低い「(2):c%引き」のほうが消費者にとって得である。

おまけ

  • $c_1$% 増量
  • $c_2$% 引き
    を考えたときに、同等となるのはどんなときか

$$\frac{100}{100+c_1}=\frac{100-c_2}{100}$$
となれば良いので
$$(100+c_1)(100-c_2)=10000$$

これを満たす$(c_1,c_2)$は、例えば
$(25, 20)$$(100, 50)$$(150, 60)$$(300, 75)$$(400, 80)$

投稿日:103
更新日:103
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tanu
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