問題文
各辺の長さが正整数であって,周長が以下である三角形はいくつありますか?
ちょっと考えてみてください.下に送ると解説が始まります.
解説
を正の整数,を正整数の定数とします.求める個数は,
を満たす組の個数をとしたときの,と等しいです.
まず,上式から,つ目の条件を外した,
を満たす組の個数とします.
を満たす順序付いた正整数の組の個数は,個である.ここから,各記号を入れ替えると等しい組になるものを取り除く.
- である組
それぞれ個ずつ存在する.
- 少なくともつの数が等しい組
とすると,より,この組はそれぞれ個ずつ存在する.
- である組
がの倍数のときのみ存在する.この組は先に求めた少なくともつの数が等しい組個のうち,つ存在する.
したがって,それぞれの場合において,重複する個数をそろえてから割ればよいため
である.
また,と
であることを用いれば,
を得る.
実は,にはもっと簡単な表示が存在しますが,不要なのでここでは省きます.
まずはから示す.
とする.
であり,個のを満たす組それぞれに対して,組の長さを各辺に持つ三角形が対応するため,である.
また,はを満たす組の個数である.
より,である.
であり,各辺の長さがである三角形が存在するような個の組に対して,個の和がとなる正整数の組が対応するため, であり,である.
次に,を示す.
を満たす個の組に対して,と仮定すると,である.
また,よりかつであるため,だが,を満たすは存在しないため矛盾.よって,としてよい.
つ目の式について,辺々を引くと,が成立する.
明らかに,であり,であるため,
個の組に対して,組が対応するため,
また,
を満たす個の組に対して,でであるため,
各組に対して対応する組が存在するため,であり,である.
以上より,が示された.
後は足すだけです.
こたえ:個
終わりに
いかがでしたか?結構面白い問題だと思います.ところで...
Q. OMC-200(D)となんか似てない?
OMC-200(D)
この記事は,もともと私のOMCの問題のストックにあった問題をほぼそのままMathlogに移植したものです.(被っちゃった...Sou_ltion様申し訳ございません。)
最後まで読んでいただきありがとうございました.