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令和6年度神戸大理学部数学科3年次編入第3問

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問題は, 神戸大数学科のウェブサイト 令和 6 年度編入試(PDF-file) を参照してください。

令和6年度神戸大理学部数学科3年次編入第3問の解答

(1)x=etと合成関数の微分を用いると)
dvdt=dudxdxdt=etdudx,
d2vdt2=ddt(dvdt)=ddt(etdudx)=etdudx+etddt(dudx)=etdudx+etddx(dudx)dxdt=etdudx+etd2udx2et=etdudx+e2td2udx2.
この2式とx=et(t>0)を与えられたuが満たす微分方程式に代入すると
d2vdt2+(a1)dvdt+bv=0,t>0
を得る。
(2) (1)より

  1. d2udx2+ρ+1xdudx+ρ1x2u=0,x>1
    は, v(t)=u(et)(t>1)と置き換えることにより
  2. d2vdt2+ρdvdt+(ρ1)v=0,t>0

と書き換えられる。(ⅰ)の固有方程式X2+ρx+ρ1=0を解くとx=ρ+1,1である。ρ>2から, ρ+11なので, (ⅱ)の解vは, ある実数A0,A1を用いて
v(t)=A0e(ρ+1)t+A1et(t>1)
と表される。よって, (ⅰ)を満たすuは, ある実数A0,A1を用いて
u(x)=A0x(ρ1)+A1x1(x>0)
と表される。
(3) v(1)=cから
A1+A2=c
が得られる。また
1|u(x)|2xdx=1(A02x2ρ+3+2|A0A1|x2ρ+1+A12x1)dx
を満たすには, 2ρ+3<1,2ρ+1<1であるから
1A12x1dx<,
つまり
A1=0
が必要十分である。
以上の議論から, A1=0,A2=cで求める解は
u(x)=cx(ρ1)(x>1).

投稿日:129
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投稿者

fancy
fancy
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6891
自分の勉強用に投稿するのでn番煎じのものが多いよ

コメント

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