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令和4年度神戸大理学部数学科3年次編入第2問

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問題は, 神戸大数学科のウェブサイト 令和 4 年度編入試(PDF-file) を参照してください。

令和4年度神戸大理学部数学科3年次編入第2問の解答

(1)与えられたAに対し
B=P1AP
となる対角行列Bと直交行列が存在すると仮定する。 このとき両辺の転置をとった
tB=t(P1AP),
つまり
B=P1tAP,(P,B)
が成り立つ。よって, P1AP=P1tAPから
A=tA
が成り立つ。また, 対称行列は直交行列で対角化できるから, 求める必要十分条件はA=tA,つまり
a=1.

(2)a=1とする。Aの固有多項式は
|xEA|=|x121x222x3|={x2(x3)44}(4x+4x+x3)=x33x29x5=(x5)(x+1)2
だから, 固有値は5,1である。
(5EA)(161626)=0,
そして
(EA)(12120)=0,(EA)(25015)=0.
ゆえに3つの単位ベクトルを並べた直交行列
P=(1612251612026015)
が得られる。そして
P1AP=(500010001)
なので, この対角行列がBの1つである。

したがって, 求めるP,Bの組の1つは
P=(1612251612026015),B=(500010001).

投稿日:130
更新日:130
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投稿者

fancy
fancy
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7005
自分の勉強用に投稿するのでn番煎じのものが多いよ

コメント

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