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数学版さるかに合戦

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※過去のネタ記事を使ってテスト投稿

「えー今日は紙芝居のお姉さんが来る予定でしたが来れなくなってしまったため、急遽数学の先生であります私が紙芝居を読みます。」

今日は昔話「さるかに合戦」のお話をしたいと思います。

はじまり

「むかしむかしあるところに、」
うん、この時点でおかしいな。むかしむかしと同じ言葉が続く場合はこう、

$(むかし)^2$

と書くって習っただろう!
そしてむかしってなんだ、定義がはっきりしない書き方をするんじゃない!たとえば西暦20年、これでいいだろう?

本編

さて、「西暦20年、さるとかにがいました。」そりゃそうだ。さるとかにがいるのは自明だ。でないと今、さるとかには絶滅していることになる。
「ある日、」これも曖昧だ、うん、9月10日10時5分にしよう。「さるは柿の種を拾い、カニはおむすびを拾いました」うん、おむすびの形はルーローの三角形としよう。
「さるは美味しそうなおむすびを見てかにに話しかけました。“そのおむすびと柿の種を交換してくれないか”」
さて、このときにサルからみてこのような式が成り立つ。

$柿の種≦おむすび$
一方、かにからしたらこう見えてたのだろう

$おむすび≦柿の種$
したがって、この交換が成り立ったのだ。この2つの条件が成立するときは

$おむすび=柿の種$
と思いがちだが、あくまでもお互いの視点からの大小関係にしか過ぎないので注意されたい。さて続けよう。
「かには交換した柿の種を埋め、水をやって柿を育てました。みるみる芽がなり木がなり柿の実がなりました」
ちなみに柿は実がなるまで6年または7年らしいぞ。ワンピースの「2年後に、シャボンディ諸島で!」なんて比じゃない!

「しかし、かには柿の木にのぼる事はできませんでした。そこでさるがやってきて、“代わりに柿の実をとってやろう”と言い、木に登っていきました。ところが柿の実をむしっては自分で食べてしまうではないですか。さすがにかにさんが一言“このままだと柿の実がなくなってしまうぞ。オイラにもくれ”と。」ちなみに柿の木には500以上の実がなるから、なくなる事は無いけどな。
「さるは、まだ熟してない柿をなげつけ、カニは大けがをしました。泣きながら帰ったかにを見舞いに臼とハチと栗がやってきました。」もちろんこのハチは数字じゃないほうのハチだからな。そこは問題文をちゃんと読むように
「かに達は仕返しをすることにしました。さるの家にこっそり隠れてさるの帰りを待ちました。“うう、寒い寒い”とさるは帰ってくるや否やいろりにあたりに行きました。そこに隠れていた栗が爆発、さるのお尻にぶつかります。“熱い熱い”と冷やそうとした水がめのに行くとそこに隠れてたハチがちくちくと。“こりゃたまらん”と家を出た猿をめがけて屋根の上から大きな臼が落ちてきました」
…仕返しにしてはひどすぎませんか?あきらかに

$猿のしたこと<<かにの仕返し$
ですよね。この仕返しがどれだけ大きなものか、僕は全力で計算しました。
柿の実の重さは200g、もしサルが80キロのスピードで柿を投げてかににぶつけたときの衝撃は、およそ40kgfになる。一方、たとえば臼が1.5m上から落ちてきた時の衝撃は、臼の重さを65kgとすると1tfとなる。25倍ですよ、25倍。仕返しは25倍でしろ、というのが、このさるかに合戦で伝えたい事なのですよ、分かりましたか?
さて、物語も最後ですね。
「さるは言いました。“もう意地悪はしません”と。そこでカニが言いました。“さるがかにに二度と意地悪をしない事を証明せよ”と。しかし、サルは数学が出来なかったので、証明できませんでした」
めでたしめでたし。

以上、ありがとうございました!

投稿日:2020117

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